いつも歌舞伎レポは練って書くのですが、今日は勢いで。
ほんの数時間前に春恒例の南座歌舞伎鑑賞教室、しかも初日に行きました。
午前の部に間に合うように行ったのですが、売り切れで午後の部に。
まあ春の京都なので空いた時間の過ごし方には事欠かないですし。
という事で、公演詳細は
この辺。
今年も桂九雀さんの解説に上村吉弥さんの出演ですが、何とこの春から中学生の吉太朗さんが主役の「供奴」が!(吉弥さんは「藤娘」)
色々と期待。
さて、オープニングは九雀さんが趣味に走るコーナーなので、吉田屋のセットもありますし九雀さんが笠をかぶって……と思ったら、普通に伊左衛門が(ちなみに純弥さん)
そして、伊左衛門が吉田屋の主人を呼ぶと九雀さんでした!
伊左衛門の衣装や廓文章のあらすじなどを純弥さんとツッコミを交えて紹介、紙に見えないし実際に紙ではない紙衣など歌舞伎好きでもツッコミ所なので、ズバッとツッコミが入って笑えるという妙なスッキリ感。
敵を追ってるのに花道の七三で止まって「待~ぁて~ぇぇぇ」とか。
いつものお客さんに衣装を着てもらうコーナーも、今年は5人で女形の色々な衣装とキャラクターを紹介していました。
『藤娘』
舞台もわかりやすく華やかで、吉弥さんもわかりやすく綺麗なので盛り上がってました。
藤娘は酒に酔う場面があるのですが、お酒に慣れていない若い娘さんが酔っ払ってしまった感じが出ていて可愛かったです。
『供奴』
GOEMONで7歳ぐらいの子という11歳の少年には難しそうな役の上に、あの演目で数少ない泣かせパートを立派に務め上げた吉太朗さんなので期待していましたが凄かったです。
やや勢いで押してる部分はありましたが、ちゃんと廓で浮かれる奴さんでした。
今後に期待できる舞台で、南座の歌舞伎鑑賞教室も幅が広がりそうでした。