先週は歌舞伎鑑賞教室に行った話をしましたが、その中で午前のチケットが売り切れだったので午後のチケットを買ったと書きました。
その午後の開演時間まで何をしていたかというと、何となく祇園を歩いていた私は「都をどり 当日券あります」という貼り紙を目にしました。
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都をどりと歌舞伎鑑賞教室の時期がかぶっているのは覚えていましたが、当日券があるとは思っていなかったので上演時間を確認し、どうやら間に合いそうという事で一番安い席ですが確保。
都をどりは祇園甲部の「をどり」なので、恋舞妓に出ていた杏佳さんと紗月さんが出ているはず!
パンフレットを確認したところ、この日は杏佳さんが総をどりの中にいて紗月さんが井手玉川蟹満寺の舞妓さんで出る模様。
杏佳さんは芸妓になって初めての都をどりなので、カラーの写真も出ていました。
パンフレットを買ってよかったです!
そんなこんなで、都をどりが始まりました。
今年は『春宴四季巡昔話』と題して、小野小町と深草の少将の物語あり、蟹満寺の由来あり、道成寺あり鶴の恩返しありとストーリー性のある舞踊劇に、春は小野小町ゆかりの随心院の梅と秋は東福寺の紅葉を表した総をどりが華を添える構成で京都の四季と昔話を一度に楽しめました。
芸妓さんと舞妓さんの舞台なので、深草の少将や道成寺の安珍、鶴の恩返しの夫を演じるのも女性なのですが、白塗りの馴染んだお顔だからか無理なく見られました(普段は男しか出ていない舞台を見ている歌舞伎ファンが言うのも何ですが)
お囃子も舞妓さん達なので、鼓の「いよー!」の掛け声も可愛かったり。
それと、安珍を追って蛇体になった清姫が可愛いまま角が生えていて芸妓さん・舞妓さんは可愛くなくてはいけないんだなと妙に感慨深かったり。
蟹満寺では蟹を助けた娘がピンチになった時に蟹が助けてくれたという物語なので、舞台に動く蟹がたくさんあったり面白く、芸妓さん舞妓さんの蟹ポーズの可愛い振り付けがあったり楽しかったです。
そして、鶴の恩返しの切ないラストから華やかな総をどりの流れは見事でした。
杏佳さんは相変わらず舞の時はシリアスな芸妓さんらしいしっとりとした美しさで、紗月さんはテレビで見るように可愛らしかったです。
京都の昼しかいない近隣観光客の私には芸妓さんは舞妓さんより見かける機会が少ないのですが、こうしてをどりを見られるのはいいですね。