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近鉄アート館『あべの花形文楽』

関西では話題の新スポット、あべのハルカスで近鉄アート館が再始動という事で2/28に『あべの花形文楽』がありました。
以前のアート館を知らないので何とも言えないのですが、その辺は意外なところで明らかに。
個人的には以前に行ったHEP HALL(大阪・梅田のHEP FIVEに入っている劇場)をこじんまりとさせた感じで、演劇だけでなくピアノなどのコンサートにも良さそうなサイズ感でした(と思ったら、本当にそういう公演もあるらしい)

雰囲気は開演前なので暗くて画像が悪いですが、こんな感じでした。
近鉄アート館[画像]

真っ黒な幕が開くと、太夫の豊竹呂勢大夫さん、三味線の鶴澤藤蔵さん、人形遣いの吉田幸助と吉田一輔さんの花形文楽メンバーがずらっと並んでいました!
軽く挨拶があるのかなと思ったら、ガッツリしゃべっていました(笑)
主に呂勢大夫さんがマイクを握っていたのですが、かなりのぶっちゃけトークで
・もう花形どころかガタガタ、だけど他にいいタイトルが浮かばないので何かいいアイディアがあったら教えてほしい。
・近鉄アート館が新しくオープンという事でどんな風に変わったかと思ったら、全く変わっていなかった。
・演目は近鉄沿線ゆかりの演目を選んだりしている、壷坂寺も本当にあるけどイメージが壊れるので行かない方がいい。
・(呂勢さん以外の)他のメンバーは父や祖父が文楽関係で僕は馬の骨だけど、文楽は血筋が関係ないから僕もこうやってマイク握ってしゃべってる。
・一輔くんはおじいさんもお父さんも文楽関係者で、顔を知っているので30過ぎたら髪がなくなると思ったら意外と残っている。
などなど、呂勢さんってこんなキャラだったんだ!というくらいかなり面白かったので、こういう話が面白い人はもっと別の機会にも出るべきと思いました。

しかし、アート館が全く変わっていなかったとは新規の私は知らない情報だったのですが、同じという事は前に行った人は懐かしい空気そのままなのではないでしょうか?

さて、そんな面白い花形文楽の皆さんですが舞台が始まるとさすがで、二人三番叟は二人の人形の性格の違いが面白く、また三味線と太夫の音楽もバシバシ響いていて面白さと芸術性が同時に伝わりました。
そして「壺坂観音霊験記」は登場人物がお里と沢市の二人(一応は観音様も出てくるのですが、一人遣いの人形なのでメインは二人)というシンプルな構成ですが、沢市の疑い→驚き→反省→決意という心の動きや、お里の一途さ、そしてお互いを思いやりした事が悲しい事になってしまう理不尽さからの観音様の救済というメリハリが見事でした。
客席の雰囲気は文楽劇場と違って和風ではないので、開演前はここで文楽ってどうだろう?と思いましたが、いざ舞台が始まるとぐいぐい引き込まれたので全く気にならなくなりました。

後で調べたところによると壷坂寺は確かにこの深山幽谷のイメージで行くと、ちょっとギャップがあるかも知れません。
でも実際の壷坂寺を見ても、この日の「壺坂観音霊験記」のイメージは壊れないと思います。

演劇
by iwanagahime | 2014-03-08 22:37 | おんがく

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