文楽を観に行きました、いつもは夜の部と昼の部に別れていますが夏休み特別公演なので三部制。
休憩時間に一階の売店が閉まっていた(二階は営業)事以外は満足でした。
プログラムにも作品の時代背景や金銭感覚、当時の油屋の事情などが一枚になった別紙が付いていたり初心者にも親切。
油屋の収入と与兵衛の借金がよくわかるので、リアルさを実感。
今回は咲甫大夫さんや呂勢大夫さん、咲大夫さんと好きな大夫さんが多かったので耳に集中しがちでしたが、人形も与兵衛が親などのお説教を聞いている時の態度など、舞台を見ていないとわからない事も多く、どちらもあっての文楽という面白さがありました。
また、与兵衛とほぼ同じ境遇なのに真面目な兄の太兵衛など人物設定の細やかな日常っぽさが悲惨な場面の非日常に生々しい痛みを加えている感じがしました。
ちょっと気になるのは与兵衛の着物にルミノール反応よろしくお酒で証拠を浮かび上がらせていたのですが、あれって本当なんでしょうか?
ずっとリアルだっただけに、無駄に好奇心が働きました。