X JAPANのToshIさんの著書ですが、バンドの事は事件に関わってくる部分がほとんどなのでバンドのファンよりも洗脳の実態を知りたい人向けでしょうか。
家族について、バンドのメンバーやスタッフとの折り合い、そして自分の実力について悩むという事はバンド活動をしているプロの方にはよくある事だと思いますし、またバンドのメンバーやスタッフを仕事の関係者と捉えれば誰しも起きる事だと思います。
そんな悩みの中で安らぎや癒しだと思っていたもの、それが地獄の洗脳生活の入り口だったというのだから恐ろしい。
また、世間ではToshIさんを洗脳した団体を「宗教団体」だと思っている人も数多くいますが、実際は自己啓発セミナーや癒しのアーティストとして近寄ってきます。
洗脳中も宗教的というより自分を変えろ!というような言葉を中心に行われています。
自分を変えたい、今の状況を打破したいと思う事は誰しもあります。
そこに現れた人を宗教じゃないからと言って信用してしまわないように、誰しも起こり得る事としてこの本の内容を受け止めたいと思いました。