西岸良平というと、最近は三丁目の夕日が映画になったので漫画をよく読む人以外でも知っている漫画家になってるような気がする。
しかし、どちらかというと私は三丁目の夕日より「鎌倉ものがたり」の方が好きだ。
鎌倉ものがたり 22 (22) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報
この漫画は作者が同じなので、あの三丁目の夕日と同じようなほのぼの系の絵柄なのだが、そうとうぶっ飛んでいる。
主人公は頭脳明晰なのに何か抜けてるミステリー作家の一色正和と、その妻で明るく優しいが子どもっぽいのが悩みの亜紀子。
舞台が鎌倉なだけあり、名所や鎌倉ならではのスポットなどリアル鎌倉の情報もあるのだが、一番の見所は普通に妖怪が出ちゃってる所だろう。
この漫画は主人公の一色先生が事件を解決するミステリーの要素もあるのだが、妖怪や呪術が普通にある世界なので警察も心霊捜査部門があって事件の関係者の霊から情報を聞き出したりする。
妖怪だけでなく神仏も黙ってないので、道祖神の前をゴミ置き場にしたら夜中に巨大道祖神に家を踏み潰されたりするのだ。
そして、妖怪や神仏の行動に対する世間のリアクションも普通。
事件が解決したら解決したで、新聞に「金剛力士像が襲撃!」なんて記事が出る。
やや天然の亜紀子さんなどは、ワニだと思って飼っていた竜が空を飛んでハエを食べた時も、飛んだ事ではなく「ハエなんか食べてバッチイ」という事に驚いていたりする。
時には悲しい事件の話があっても相変わらずな一色夫妻と、ミステリアスな鎌倉ライフを楽しもう!