祭といえば神輿、神輿といえば祭の主役というイメージがあります。
少なくとも、神輿がある祭なら何かでその祭を紹介する時に一枚ぐらいは神輿を担いでいる写真があるはずです。
関西で夏の祭といえば、7月の祇園祭があります。
祇園祭というと山鉾巡行が有名なので、「祇園祭=7月の真ん中ぐらいの祭」というイメージがありますが、本当は7月丸ごと祭という長い祭です。
そんな祇園祭の数多い行事の中に、「神輿洗」という行事があります。
鴨川の水で神輿を清める儀式です。
先月の28日に、私もその神輿洗を見に行きました。
京都を代表する祭の一つである祇園祭の神輿ですから、繊細かつダイナミックな装飾がほどこされた豪華な神輿でした。
神輿洗では、道を清めるための松明に続いて神輿が四条大橋の上にやってきて、そこで清められます。
夜の闇に松明に照らされた神輿が神々しかったです。
それはいいのですが、周りに通りすがった観光客と思しき人々が口々に
「何のお祭のお神輿だろう」
というような事を話していて少し悲しくなりました。
祇園祭の神輿、時々でいいから思い出してください。