24日に中村屋兄弟の大阪公演に行ってきました~!
今年で3度目の公演という事で、舞踊と芸談というこのスタイルも慣れた感じでした。
パンフレットやグッズを売っている受付で、勘三郎さんの主演映画のチケットも売っていました(買わなかったのですが)
『吉原雀』
鳥売りの男が七之助さんで、鳥売りの女が勘太郎さん。
最初の鳥売りの夫婦としての雰囲気もいいですが、廓の様子の踊りも遊女の華やかさと切なさが感じられて良かったです。
鳥売りの姿のままなのに、色々な雰囲気が出せるのがいいですねー。
少し硬さを感じる部分はありましたが、息も合っていて観ていて楽しかったです。
『芸談』
芸談といいつつ、プライベートの話や質問コーナーもあるのでインタビューというかトークですね。七之助さんが風邪を引いているとかで、声がかすれていて大変そうでした。
吉原雀の時はまったく感じなかったのですが。
真面目な部分では演目の選び方の話。3度目になると初めての人にもわかりやすく、何度も観に来ている人も退屈しない演目選びは大変なようです。
プライベートの話では勘太郎さんがビリーズブートキャンプをしているとか、普通に腹筋運動をしても退屈なので腹筋プログラムだけ何度もしているとか。
質問コーナーで一番おもしろかったのは、歌舞伎以外の出演についてでした。
七之助さんは、勘太郎さんはドラマや映画で女優さんが相手役なのに、どうして自分は初めてのキスシーンの相手役が長瀬智也さんだったのかが引っかかっているそうです。
そこで勘太郎さんが「長瀬さんにどうしたらディープキスしているように見えるか教えてもらった」という話をふっていたのですが、七之助さんはごまかしていました。
『俄獅子』
普段はあまり見られない、お弟子さん達の踊りです。
私が見た日は仲之助さんが芸者で仲四郎さんが鳶頭でした。
仲之助さんの芸者は大人の女という感じで綺麗でした、これからもっと注目したいと思います。
今回は鳶頭の仲四郎さんは、普段は女形だとか。
少し鳶頭というには威勢が足りないような感じもしましたが、力強い踊りでした。
『男女道成寺』
観劇歴の割には意外と道成寺を観ていますが、これは初めてです。
巡業という事もあって所化さん抜きで色々と省いてる部分もありましたが、それを感じないぐらい充実した舞台でした。
二人で花子・桜子で登場した時は本当に華やかで、秋ですがそこだけ春の道成寺でした。
勘太郎さんが白拍子桜子実は狂言師左近で、普通は烏帽子を取った時に月代を所化さんに見られて男だとバレるのですが、その部分がなく、思わず力強く足踏みをして見得を切って観客に男だとわからせる方式で、それまでしっかり桜子していただけにギャップが面白く、舞台と客席の一体感もあって面白かったです。
手拭を使った踊りでの七之助さんの艶やかさや、鞠つきの勘太郎さんの軽快な踊りもさる事ながら、普通の道成寺ではない二人で揃った時の雰囲気は素晴らしかったです。
鐘見での迫力は少し足りませんでしたが、それを補って余りある楽しさでした。
カーテンコールの時、七之助さんがとても疲れていたようで短く終りました。
風邪はしっかり治してください、お願いします。