私邸周辺


カテゴリ:見たもの周辺( 241 )



若冲の京都 KYOTOの若冲

若冲![画像]
京都市立美術館の若冲展に行きましたよ、12/4までです。
前売り券のおかげで入る時の行列は少し短縮しましたが、樹花鳥獣図屏風(象とか鳳凰とかいるアレ)や百犬図など有名な絵の前はさすがの人だかり。
樹花鳥獣図屏風は押し寄せる色彩とこれ本当にタイルじゃないの?という升目と何だか可愛い動物や鳥が大迫力でしたが、こういう色彩溢れる絵もいいですが墨絵の墨だけなのにカラフルな感覚が多く味わえた展覧会でもありました。
カラーでも墨でもテンションが変わらないというか、大根の涅槃図が有名ですが他にはお正月の飾りと鏡餅をあんな感じで描く人もいないでしょう。
そして、鶏などのいくつもある画題では作画が安定し過ぎて同じ鶏が違う場所に出現してる感じです。
若冲は鳥の羽根が生き物なのに屏風か何かみたいに綺麗に折りたたんでるのとか、葡萄とかの蔓がくるくるっとなってる部分とかかなり好き。
そういうマニアックな人っぽい面もありながら、周りから男の子が生まれた祝いに縁起物の鯉を描いてくれと言われて描いた大量の鯉の掛け軸があったり、錦市場再興エピソードがあったり京都で過ごした若冲が見えるような話も。
細やかさとダイナミックさ、マニアックさと社会性と不思議な人の描く不思議な絵だからこそ目が離せないのかも知れません。

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by iwanagahime | 2016-11-27 22:46 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


承天閣美術館 生誕300年記念『伊藤若冲展』

若冲![画像]
相国寺承天閣美術館の伊藤若冲展に行きました、釈迦三尊像と動植綵絵を法要の時と同じ配置で展示とか。
動植綵絵はコロタイプ印刷によるレプリカ(本物は宮内庁)ですが、複雑な工程で本物のように印刷する手法で今はレアだそうです。
釈迦三尊像は本などで見るより動植綵絵とセットの方が本来の姿感があるというか、動植綵絵と合わさる事で一つの世界を表現しているように見えました。
柱とかで視界が遮られるのは惜しかったですが、釈迦三尊像の両サイドに鳳凰と孔雀が見えるだけでも雰囲気はかなり違うと思います。
鹿苑寺(金閣で有名)の大書院の障壁画は動植綵絵の極彩色と違って墨で描かれていますが、立体感というか存在感がすごかったです。
また、若冲が参考にしたという絵と比較すると鳳凰という架空の鳥であっても鳥の骨格がちゃんとありそうな感じがわかり、そのちゃんとした骨格が動きそうな雰囲気を出しているように思いました。



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by iwanagahime | 2016-11-12 23:21 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


文化財特別公開

秋の特別公開[画像]
京都非公開文化財特別公開が11/7までだったので行ってきました、写真は最初に行った平等寺ですが行ったのは3箇所です。

平等寺は回りは烏丸通りのビジネス街みたいな場所で、会社や商店やホテルが立ち並ぶ場所の横の道に入るとふっと現れるようなお寺です。
小さく見えてお薬師さんらしく十二神将も結構なスケールでいらっしゃったり、また火事が多い場所だったのでご本尊を脱出させる設備が充実していたり。
また小督局の悲劇にまつわる琴(今でも模様が残っています)や、髪を織り込んで作ったお経なども。
画像の看板ではご本尊の薬師如来像の頭の上に何か乗っているのが見えますが、これは厨子ごと脱出させる際に(厨子も後ろに車輪が付いています!)厨子の中でお薬師さんがぐらぐらしないように固定と緩衝をかねて仏様らしいデザインのクッションを天井との間に挟んでいるとか。
正面では頭にそれぞれの十二支を乗せた十二神将に守られていますが、脱出用の後ろの扉には金剛力士が描かれていて後方の守りも万全。
とにかく大事にされている薬師如来様ですが、穏やかな中に実物より大きく見えるような力を感じる表情でそれだけ守りたくなるパワーがあるのだと感じました。

次に今話題の伊藤若冲ゆかりのお寺、宝蔵寺へ。
普段はお堂は非公開ですし、裏寺町のひっそりした場所なので人だかりを目印に探すレベル。
本堂では阿弥陀如来像と脇侍の観音菩薩像と勢至菩薩像、そしてちょっとデフォルメっぽい善導大師像と法然上人像。
しかし、メインの公開文化財は仏像ではなく伊藤若冲とその弟子の絵画なんですね。
文化財の説明も伊藤若冲とお寺のゆかり、そして髑髏図と鶏図の紹介でした。
弟子の絵も単品で見ると良い絵ですが、やはり伊藤若冲の鶏が一番3Dでした。
絵の迫力はサイズに比例しません。

もう少し時間があったので、すぐ近くの新京極通にある安養寺へ。
平安中期に恵心僧都という偉いお坊さまが奈良に建てたお寺が始まりだそうで、その後に妹の安養尼が引き継いだので安養寺になったとか。
京都に移ったのは平安後期で、女人往生のお寺として女性の信仰を集めています。
倒蓮華寺と言われているのはご本尊の阿弥陀如来像の台座が逆さまの蓮華で、「女性が往生する時は男性と違って蓮華が逆さまに咲く。だから女性は往生が出来ないというけれど、逆さまの蓮華の台座で女性も往生が出来るという証としなさい」というお告げがあったからとか。
ご本尊の台座は横から見る事が出来るのですが、ぱっと見は普通の台座に見えて確かに花びらの形を見ると逆です。
他にも阿弥陀如来の来迎をイメージした仏画など、全体に極楽のイメージでした。
女性の往生はないというのが納得いかない人が作ったんでしょうねえ、阿弥陀像とお前立ちも全体的に優しい雰囲気でした。

この文化財公開の拝観料は文化財の保護や修復に当てられており、前半に書いた平等寺の金剛力士の絵もこの文化財公開で得られた拝観料で修復したとか。
見て楽しんで文化財のためにもなる、京都の文化財公開にもっと行きましょう~。

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by iwanagahime | 2016-11-05 22:43 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


大妖怪展

大妖怪展[画像]

土偶から妖怪ウォッチまで、という事でしたが土偶と妖怪ウォッチは終盤でした。
やはり初期の妖怪というのは自然現象や古いものに対する恐れだったり、病気の原因を何かの仕業と考えた結果だったりしますが、それがだんだん「そういうもの」として扱われていっているなと思いました。
その扱いも、平安時代あたりは退治される対象だったりしますが、河鍋暁斎が明治時代に描いた絵では西洋文化が入ってきて河童がローマ字を習っていたり。
それが妖怪ウォッチではルックスこそ可愛いながら、「妖怪のせい」と原点に返った感すらありました。

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by iwanagahime | 2016-10-30 22:52 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


深川江戸資料館

深川江戸資料館[画像]
深川江戸資料館に行きました、深川という地名からイメージする江戸庶民の生活が再現されており、派手なものはないのが逆にリアルで江戸の息遣いを感じました。
ガイドさんも親切で、店先の商品の季節感や、二件並んだ船宿のどちらが高級か、長屋の住民の職業と道具など細かく解説してくれたのでとてもわかりやすかったです。
季節柄お月見の飾りがありましたが、月見団子が現代のイメージからするととても大きかったです。
画像にあるのは小唄のお師匠さんの家で、月見飾りだけでなく行灯もおしゃれ風味。
水事情やリサイクル事情、地図と現代の比較なども面白く、ここに行ってから時代劇や歌舞伎の世話物を見るとさらに楽しめそうでした。

深川江戸資料館

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by iwanagahime | 2016-10-22 22:38 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


びじゅチューン!

たまに問題もあるNHKですが、伝統芸能をまともに放送するのがNHK教育ぐらいだったりする事もあって受信料は払っています。
どちらかというと真面目なイメージのNHK教育ですが、題材は真面目なのにかっとんだ番組もあります。
たびたびネット上で話題にはなっていたのですが、話題になった回の曲があまり自分に合わなかったりして「そんな番組もあるんだー」ぐらいで流していたのが、樹花鳥獣図屏風の事を調べようとすると検索の候補に挙がって来るので見てしまった「樹花鳥獣図屏風事件」がなぜか変に気に入ってしまって過去の動画も見られる公式サイトをチェックしてしまいました。
色々な世界の美術を題材に、クリエイターの井上涼さんがアニメと曲を作って歌っているのですが、唐獅子の巻き毛がバッハやモーツァルトなどの作曲家のようだからと出来た「アイネクライネ唐獅子ムジーク」や、お天気キャスターになったのに自分の美しさしか語らない「ナルキッソス天気予報」、曜変天目茶碗の内側の模様がディスコのようという発想から生まれた「曜変天目ディスコ」など自由すぎるイメージが楽しいです。

気に入ってしまった樹花鳥獣図屏風事件は平和な樹花鳥獣図の世界で事件が起き、象が事件の行方を追うという内容なのですが、そういや犯人は他の鳥と違って正面を向いてるなーと妙に納得する出来と衝撃(笑撃?)のラストが楽しいです。



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by iwanagahime | 2016-10-01 21:21 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


始皇帝と大兵馬俑

兵馬俑[画像]

国立国際美術館の始皇帝と大兵馬俑が10/2までだったので行きました(本当は8月中に行きたかったのですが、暑すぎたり色々あって断念)
大々的に広告しているのは兵馬俑で、もちろんそれも見ごたえがあったのですが、秦が一体を征服して始皇帝になるまでの周辺の文化や始皇帝の宮殿だった場所から出た瓦や階段に使われた模様入りのパーツなど始皇帝の生きた時代を感じさせる出土品が多く展示されていました。
それにより、兵馬俑が表現している人物などの理解も深まりましたね。
身分や役割による服装やポーズの違いや、ベルトのパーツなどは実物はどうなっているのかとか。

また、言語に通貨に度量衡の統一などの功績とその通貨や重さの基準になる錘などの実物もあり、兵馬俑だけでない始皇帝のやりたかった事も見える感じでした。
きっとまだまだ国をまとめるにあたって統一したり手を入れたい部分もあったでしょうし、もう少し長生きしたかったでしょうねえ。
撮影OKのスペースがレプリカを盛大に使った迫力のあるもので、つい撮影してしまいました。

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by iwanagahime | 2016-09-25 22:38 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


シン・ゴジラを見ました

シン・ゴジラ見てきました。
パンフレットにも「ネタバレ注意」と大きく印字された帯が付いているぐらいで、よほどネタバレに配慮した映画なのだと思い、逆に公開から約1ヶ月して散々ネタバレを見てから行きました。
結論から言うと、ネタバレを見てからでも充分に凄い映画でした。

そうは言うものの、世間の人がみんな私のような人間という訳ではないので以降はネタバレ嫌な人は読まないでください。




クリックでネタバレ
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by iwanagahime | 2016-09-03 23:03 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


立体妖怪図鑑

立体妖怪図鑑[画像]
姫路城北側にある兵庫県立歴史博物館で立体妖怪図鑑を見て来ました。
絵巻や浮世絵に物語の一部分として登場していた妖怪達が、次第に石燕の図鑑的に妖怪を扱った本(長壁姫のページが開いてあるのが姫路らしい)などでキャラクターのように独立していき、双六やカルタの玩具になって行く歴史の流れもわかる構成。
立体物も昔ながらの根付けや人形からリボルテックタケヤまでと幅広く、京極堂シリーズの表紙を飾る荒井良氏の妖怪張子の実物も見られました!
表紙の写真ではなかなかわかりにくい部分もわかり、特に姑獲鳥の上半身部分など女性の皮膚の質感や血管まで細かく作られているだけに鳥の部分との異様さが妖怪感を増しています。
全体的に迫力がありましたが、豆腐小僧など可愛いものもあり和みました。

また、現代の人形作家の手で昔のおばけ屋敷的な井戸の幽霊の絵を再現したり、現代のフィギュアメーカーである海洋堂の妖怪的な縁など妖怪を通じて古い日本と現代の日本の連続性を感じる不思議な空間でもありました。


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by iwanagahime | 2016-08-27 21:40 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


文楽公演 金壺親父恋達引

金壷親父恋立引[画像]

フランスの劇作家、モリエールの『守銭奴』を元に井上ひさし作の日本バージョンが文楽で上演という事で行ってきました。
金壺親父恋達引というなかなかインパクトのあるタイトルで、新作にありがちな「もっと江戸時代っぽく言ってくれ!」感はあったものの、笑って考えさせる作品でした。原作はもっと親子のやり取りや人間関係が複雑なようですが、整理して短くなっているのでわかりやすいといえばわかりやすいです。

最初からして勘十郎さんの遣うおじさんっぽい人形がお金の入った壷に愛を囁く場面で、親父の名前が金仲屋金左衛門という。
しかも持参金付き小町娘(美少女ですね)が嫁に来るという話の時に「その30両……いやお舟が」と好きなはずの女性の名前と持参金の金額を言い間違うというお金大好きっぷりなのでドケチ親父に振り回される恋人達みたいな話かなーと思うオープニング。
息子と娘を呼んで自分の縁談についてうきうきと語るのですが、相手の小町娘お舟さんは息子の想い人の上に、娘には自分と同じような年齢の男性を相手がお金持ちだからと進めようとします。
しかし、この親父さんが勝手に決めた縁談から逃れるために息子や娘や番頭さんが「親父さんがこのあたりに300両を貯めこんでいる壷を埋めている!」と持ち出そうとしたりするうちに「この親父さん愛情の対象がお金の入った壺なだけで悪い人じゃないのでは?」みたいになってくる不思議。
確かにあり得ない高利でお金を貸そうとしたりあくどい稼ぎ方をした形跡はあるのですが、盗んだ訳じゃなさそうだし、質素倹約して一生懸命に貯めたようだし。
騒動の発端の縁談に至っては、仲介したお婆さんが適当な事を両者に言っていたような。
色々あって、息子とお舟さんや娘と番頭さんの話が片付いた最後の場面で金の紙吹雪の中で金色の光の中でお金の壷を抱きしめる親父さんが「幸せそうだなあ……」みたいに見えます。
公演は終了していますが、2015/8/28にテレビ放送もあるっぽいので、気になる人は是非。

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by iwanagahime | 2016-08-13 21:53 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)

    

本サイト弓戸亜朗私邸では書ききれなかった小さい事を、主:亜朗(iwanagahime)がどこまでも核心に迫らないまま書くブログ、だいたいそんな感じで。
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