私邸周辺


カテゴリ:見たもの周辺( 177 )



新幹線エヴァンゲリオン

初号機[画像]
少し遠方に用事があって新幹線に乗った時の事ですが、自由席の切符を買って普通に新幹線を待っていたらエヴァンゲリオンでした。
やはりテンションがあがりますね、特別展示とその待合室で自由席は普通の新幹線より少ないのですが普通に乗れます。
もちろん予約して展示を見た方が楽しいとは思うのですが、自由席でも工夫があって偶然に乗るのも楽しかったです。
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by iwanagahime | 2016-02-13 23:08 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


初春文楽公演 国性爺合戦

文楽公演[画像]

文楽の国性爺合戦を観ました、明国を舞台に和藤内(鄭成功)が活躍するという文楽では異色の物語ですね。
歌舞伎でも演じられます。
明ではあるのですが、どちらかというと「昔の日本人が頑張って想像した中華風」な舞台で(料理も想像なので、牛のかまぼことか台詞に出てきます)悲しい場面も多いのですがとにかく煌びやか。
そんな煌びやかな中華風セットのなかで和藤内の日本人母が一人、文楽のお婆さん衣装の中でも特に地味な格好で出ているので印象に残ります。
和藤内の父である老一官が大陸に残してきた娘の夫である甘輝に協力を頼むため交渉にあたるのですが、甘輝は「自分も明国の旧臣なので明を取り戻す手伝いをしたいが、妻の親類だから手を貸したと思われては顔が立たない」と言われ娘を斬ろうとします。
しかし、息子と自分の夫のために義理の娘を犠牲にしたとあれば義理の母である自分だけでなく日本の恥になると娘を守るという場面では国によって顔の立て方が違うために交渉が難航という今の時代も通じそうな緊迫感がありました。

結局は娘の自己犠牲と、それを見届けた母の犠牲で明の建て直しの第一歩として鄭成功と甘輝の協力が成立するのですが、日本風の地味な老女である母と中華風の華やかな娘の見た目は対照的な二人が同じ目的のために誇り高い自己犠牲をするというのが印象的でした。
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by iwanagahime | 2016-01-16 23:17 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


茂山狂言 新春川西公演

文楽公演[画像]

川西のお正月の定番となっている茂山狂言を観にいきました、今年は申年という事で猿が登場する猿聟から始まりましたが、次の盆山も猿の真似が出てきたり微妙に猿要素がありました。
そして最後の二人袴は猿聟と同じ聟入り(中世の行事で、結婚後に夫が妻の実家に挨拶に行くもの)を題材にした狂言なので内容に笑いながら猿聟の猿語の内容を類推出来るという二度美味しいプログラムでした。
猿聟は嵐山の猿と吉野山の猿の夫婦という事で、自己紹介と謡の部分以外は全て「きゃあきゃあきゃあ、きゃきゃきゃ」と猿語です。
ご挨拶や酒を勧める様子など、人間のような仕草で全て台詞が猿語なので謡や舞とのギャップがすごかったです。
それを見た後だと二人袴の夫は妻の実家に行くのを嫌がって兄に付き添いを頼んだり、駄目っぷりがすごいです。
駄目っぷりの見せ方が丁寧で、台詞の一つ一つに駄目要素が入っていて笑います。
猿の夫の方がちゃんとしています。

盆山もフルで猿語の猿聟の後だと、盗みに入ったのをごまかすために猿の真似をする「きゃあきゃあきゃあ」がより笑えますし、普通に見ても面白い狂言がさらに面白くなる組み合わせで本当に楽しい一日でした。
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by iwanagahime | 2016-01-09 23:29 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


錦秋文楽公演 玉藻前㬢袂

玉藻前㬢袂[画像]
九尾の狐の話で、さらになかなかかからない演目という事なので行って来ました。
プログラムの写真が古い事からも、なかなか見られないという事がわかりましたが、内容を見ると宙乗りに耐え得る体力があるベテラン人形遣いがいないと出来ないハードな演目だと実感し、さらに「観ておいてよかった感」が出ましたね。

最初は九尾の狐が玉藻前になるまでの話、薄雲皇子という帝の兄がいるのですが、兄なのになぜ弟が帝なのかというと、薄雲皇子は日蝕の日に生まれたので帝になれないそう。
薄雲皇子は納得していないらしく、帝を廃位させ自分が帝になるべく獅子王の剣を右大臣道春の家から盗み出し、その威光で臣下を集めていよいよ決起しようというぐらいらしい。
この獅子王の剣が九尾の狐の弱点だとか、獅子王の剣について語る台詞ですでに説明されています。
獅子王の剣の本来の持ち主である道春の家には桂姫という娘がいて、薄雲皇子は彼女に迫って振られた挙句、剣が道春家にないとわかっているのに「剣か桂姫の首かどちらかを差し出せ」と鬼畜命令をするというね。
そして使いの鷲塚に実はこの娘は子授け祈願の帰りに拾った子で、その子を育てるうちに妹の初花姫が生まれたので神様からもらった子なので私が首を差し出す決断は出来ない、実子の初花姫なら実の子なのでと身代わり提案をするのですが、この「実の子ではないので躊躇う」というのは古典ではよく出てきますし、広義の「他人ゆえの遠慮」と考えればわからなくもないです。
そこで双六で負けた子の首を差し出す事になり、姉妹がお互いに庇い合う涙しか出ない双六の勝負が行われるのですが、鷲塚はなぜか勝ったはずの桂姫の首を打ちます。
あまりの事に鷲塚は刺されますが、実は桂姫は鷲塚の子で、我が子を育ててくれた人の子の首を自分の子の身代わりには出来ないという事でこういう結果になったとともに、剣を皇子の命で盗んだ事を打ち明けて倒れます。
この義理と親子の情がもつれてどうしようもなくなった場面に、首を打たれた桂姫と刺されて絶命した鷲塚をスルーし勅使が入ってきて初花姫に入内のお知らせと衣装その他一式が来ます。
ものすごい急展開ですが、玉藻の歌を詠み帝の目に留まった事から玉藻前と名を改めた初花姫に更なる悲劇が襲い掛かります。
金毛九尾の狐が襲い掛かり、玉藻前に変身して成り代わられてしまいました。
その時に薄雲皇子と玉藻前が出会うのですが、玉藻前が九尾の狐だと明かされ、日本を魔界に変える手伝いをするなら謀反に協力すると約束します。
薄雲皇子もものすごい妖怪が出てるのにスルーして日本を手にした暁には神社仏閣を破壊し、魔界に変える手伝いをすると普通に約束します。
玉藻前は初花姫の美貌と自分の妖力で帝の寵愛を一心に受け、宮女や后の恨みを買い、命を狙われるのですが、発光して危機を逃れます。この光の演出がパンフの画像とかなり違っていたので、技術の進歩を感じましたね。
光るだけって、他に何か攻撃なかったのか?と思いますが、後で光った件が出てくるという。

帝が病気という事で、兄である薄雲皇子が政務を行うのですが、碌に仕事をせず傾城の亀菊を宮中に連れて来たり昼も夜もなく宴会をしていたりめちゃくちゃやってます(という事は、帝は玉藻前に夢中でも政務はしてたので妖怪力で病気にしたのか)
挙句に訴訟事を亀菊に任せてしまうのですが、訴訟に来た人は花魁姿の亀菊に普通に訴えてます、勅使といい皇子といい訴訟に来た人といい、この演目に出てくる人はスルー能力が高すぎます。

訴訟をちゃちゃっと片付けたのですが、次は陰陽司の安倍泰成と弟の采女之助が玉藻前が妖怪ではないかという訴えを持ってきます。
体が光ったという証言が后と宮女から上がっているのですが、これを「衣通姫や光明皇后も光り輝いていたんですけどー、この人達も妖怪っていうんですかー(現代語訳)」と一蹴してしまいます、光攻撃した理由これか!

などなど色々な事があり、帝の病気平癒の祈祷と称して玉藻前の正体を暴き、玉藻前が飛び去る場面が宙乗りで、勘十郎さんフル回転しすぎでした。

さらに殺生石と化した九尾の狐が夜な夜な楽しげな怪異を見せる場面で何変化かわからないぐらいの踊りもあり、最初から最後まで目が離せなかったです。
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by iwanagahime | 2015-11-14 17:56 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


にっぽん文楽in難波宮

にっぽん文楽会場[画像]
にっぽん文楽in難波宮(昼の部)に行きました。
大阪歴史博物館前に宮大工さんの作った野外舞台を設置しての文楽公演で、解説もあり。
普通は解説というと文楽そのものの解説か演目の解説なのですが、今回は特設舞台の紹介もありました。
設計の田野倉さんと宮大工さんで、田野倉さんによると薪能などで特設舞台を作る時はほとんどの場合は屋根がなく、その場合は特に届出などは必要がないのですが、屋根を付けると建築基準法に従わないといけないので強度計算をして設計したとか。
また、大宰府の宮大工さんの製作ですが、東京での公演も大阪での公演も現地の宮大工さんに組み立ててもらうそうで、日本の伝統的建築物は各パーツ名前があるので、名前と番号があればどこの宮大工さんでもどの部分のパーツかわかるという話も面白かったです。
そして日本の神社仏閣はコンビニより多く、コンビニがない山奥などにも神社やお寺があるので、宮大工さんはそのお寺や神社を建てるために共同生活をするという話もありました。

続いて吉田一輔さんの人形解説、だめな例を交える事によって、舞台を見ている時は意識しない人形の仕草がどうやって作られているかがわかりやすかったです。体験コーナーもありました。

人形解説の後、撮影コーナーを挟んで最初の演目の二人三番叟がありました。
真面目な三番叟と見せかけて、途中で面白い顔の人形がさぼっているのを真面目な顔の人形がとがめたり、その真面目な顔の人形も面白い顔の人形が見ていない間にこっそりさぼったりという場面があるので、初心者もとっつきやすいかと。
鈴や扇を使っての舞、テンポのいい音楽とノリがよくてめでたかったです。

次の奥庭の前にまた解説コーナーがあり、太夫の豊竹靖大夫さんと三味線の鶴澤清??さんが登場しました。
文楽で太夫・三味線が演奏をする床には長い演目で複数の太夫・三味線が入れ替わって語り継ぐため、入れ替えをスムーズにする盆回しが付いているのですが、今回も東京でも短い演目しか上演しなかったので本編では盆は回らず、解説コーナーのためだけに回すそうです。
また、今回は野外でしかも高速道路などが近いために不本意ながらマイクを付けているという事ですが、本来は広い劇場でもマイクレスで語っているそうで。
太夫の語りわけは子供でもやんちゃな子供と真面目な子供、同じ女性でも立場が違う女性など男女や大人子供ではなく子供同士、女性同士の語りわけが面白かったです。
三味線は「文楽の三味線というと地味なイメージですが、ほんまに地味なんです。私ね、これ名前が原因なんやと思うんですよ。人形浄瑠璃って人形は見たら舞台に立ってますよね、浄瑠璃は太夫の語りを指すという事で三味線が入ってないんですよ!だから皆さん、これからは人形浄瑠璃三味線という意識でお願いします」と、スタートからかなり飛ばしてましたが、その後も自虐ネタを交えてわかりやすく、「好きな人にメールを送ったんですけど返事が来ないんで、文章が事務的すぎたかなーと思って悲しそうな顔文字を付けたんです。その悲しそうな顔文字を付けた感じを、三味線で表現します」など、身近な例を挙げながら三味線の感情表現を解説していて面白かったです。

そしていよいよ奥庭、許婚の危機を知りながら何も出来ずにいて翼がほしい、翅がほしい、飛んで行きたいという八重垣姫の気持ちと、諏訪の兜の不思議な力と狐の守護というファンタジー要素がありますが、人形ならではの自由な動きと表現がどちらも余すことなく実体化していました。
解説の途中で騒音が気になる事もありましたが、いざ舞台が始まると集中させるものがあるためか騒音がある気がしなかったです。

カーテンコールでの挨拶もあり、これで初めて文楽を見た人もまた文楽劇場に行くきっかけになると思える良い舞台でした。
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by iwanagahime | 2015-10-24 23:30 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


平成27年度富士総合火力演習ライブビューイング

映画館では最近、映画以外のコンサートや演劇などを会場から生中継で上映するライブビューイングがよく行われていますが、今年は自衛隊の富士総合火力演習のライブビューイングがありました。
自衛隊が毎年公開で行っている実弾などを使った迫力ある演習で、一般では観覧の応募をしてもなかなか当選しないそうで。
例年はスカパーや、ニコニコ生放送やUstreamなどのネット放送などでの中継があるようですが、今年はそのスカパーの放送を映画館の大画面でも放送するという試みだそうです。
富士総合火力演習そのものは無料なためか、ライブビューイングの料金が高いという意見もあったようですが、倍ぐらいするライブビューイングを見てると、ライブビューイングとしては最低ラインなのではないかと思われます。

スカパーの放送をそのまま流しているので、司会者と解説役の軍事・危機管理に詳しいジャーナリスト、そして元体操選手と元自衛官のお笑いコンビ(弾丸ジャッキーというそう)がゲスト。

演習は前段演習が種類ごとに出てきてどのようなものかを見せる感じで、休憩を挟んでの後段演習が具体的な状況を想定した演習です。
始まる前と休憩時間にはお笑いコンビがネタを披露したり、自衛官だった頃の写真を見せたりしていました。

22日の予行での事故があったためか、開会の大臣の挨拶にもお詫びと原因究明の言葉がありました。
現場でのアナウンスもあるようですが、あまり詳しくない身としては解説ありのライブビューイングが見やすかったです。
90式戦車が冷戦時代にソ連の戦車に対抗するために作られたので北海道にしか配備されていない、とか解説されないと知らなかったレベルなので(しかし、詳しくなってくるとこれ邪魔だろうなという気も。着弾に音声がかぶったりしてますし)
前段演習の見せ場は時間差を考えての射撃によって、空中に「富士山」を描くというもので、晴れていると後ろの本物の富士山とのコラボが見られるそうです。
この日は雲が多かったので見られませんでしたが、描かれた富士山は見事でした。
座標などの計算で弾を撃っているので、こういう何もない空中に描けるのだとか。
見せる要素に見えて、実は正確さのアピールでもあるっぽい感じが。

それと、解説と実際の映像で印象に残ったのが「撤収の速さ」ですね。
撃つとどこから発射されたかが敵にもわかるので、撤収は迅速に行わないといけないという事で、テキパキと撤収する姿にチームワークや正確さを感じました。

後段演習は冷戦時はそれに対応したシナリオだったそうですが、近年は島で構成されている日本に特有の危機に対抗するための島嶼部防衛シナリオです。
富士山周辺を島に見立てた絵が現場の大画面に表示され、陸上・海上・航空の連携での防衛なので、海上自衛隊の映像などもあります。
国産戦闘機のF-2が実際に飛んできたりもします。
最悪の事態を想定したシナリオなので、海上で防衛したのに上陸されてる場合を想定しています。
ヘリからバイクに乗った偵察隊が出てきたり、輸送ヘリから物資を積んだ車が出てきたりしますが、見ていて輸送ヘリもうちょっと大きいの買ったげてよう!みたいな気分に(災害時も使う事を考えたら絶対もうちょっと運べるの必要でしょ、ヘリじゃなくても)
地雷原処理車から地雷処理弾が発射された時は、元自衛官のお笑いコンビの人が「僕の時はこんなのなかった!」とリアルな発言もありました(現役の時は地雷処理の訓練もしていたとか)
それぞれの特徴を生かした攻撃により、無事に島は守られたという事で終了。

元自衛官のお笑いの人は終始「割と普通の人が自衛官やってた」という印象の発言が多かったのですが(それはそれで、自衛官も普通の人って感じで親しみが持てますが)、最後の締めの言葉が「自衛隊が訓練をしている事で、安心感を持ってほしい」というような事を言っていて、確かに普通の日本人としては自分の国の防衛組織が厳しい訓練で鍛えているというのは普通は安心感が増す事だなと改めて思いました。

日本は外国の事を「海外」と表現するぐらい、全方向に島があるので、一つでも取られたら一大事です。
国じゃなくても謎の団体とかが小さい島なら狙えると思って来るかも知れません、そんな状況で島の防衛というシナリオに過敏になる奴がいたらそいつ怪しいでしょ。

ごく普通の日本人としては、厳しい訓練で日本を守ってくれる自衛隊の皆さんに感謝したいと思いました。
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by iwanagahime | 2015-08-29 23:49 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(2)


夏休み文楽特別公演 第3部

3日までだったので、ギリギリで夏休み文楽を観てきました。
場内には生写朝顔話の垂れ幕なんかもあって、雰囲気を盛り上げています。
生写朝顔話[画像]

きぬたと大文字
「きぬたと大文字」という演目というより、きぬたという舞踊と大文字という舞踊のセットみたいな(しかも、上演は大文字が先)
大文字は舞妓さん姉妹が大文字を眺めながら両親を偲ぶという内容、舞妓さんがどちらが姉で妹かわかるレベルでしっかり舞妓さんの拵え、衣装も夏らしさたっぷり。
京都、大文字、舞妓さんという華やかさと先祖の霊が帰ってくるお盆と両親を偲ぶ姉妹の物悲しさが行事の雰囲気を出していました。
きぬたは中国風というか、漢詩から日本人が想像した大陸の風景という感じですかね。
戦乱の世に遠征に行った夫を思いながらきぬたを打つ妻の寂しさが伝わりました。

生写朝顔話 嶋田宿笑い薬の段/宿屋の段/大井川の段
垂れ幕の画像にもあるように、基本は深雪と阿曾次郎のすれ違う恋の物語なのですがもう一人の祐仙が横恋慕も悪巧みも上手く行かないキャラで、笑い薬の段ではある意味で大活躍します。
この手の面白い顔のキャラなのに人形遣いが勘十郎さんという時点で、何かを感じます。
ちなみに深雪と阿曾次郎が何ですれ違ってしまったかというと、深雪が知らない間に阿曾次郎がお家立て直しのために養子に行って名前が変わっていたので、知らない人と結婚させられると思った深雪が逃亡という事があるのです。
そういう事情もあって阿曾次郎は何とか足止めをしようと祐仙に痺れ薬をお茶に入れて飲まされそうになるのですが、宿の主の機転で笑い薬とすり変えられています。
そうとは知らない祐仙は中に何か入れたと疑われた時のために痺れ薬専用の解毒剤を飲んでから「何も薬とか入れてないし!」とお茶を飲みます。
痺れ薬専用の解毒剤なので、笑い薬には効かず笑い転げるのが見所なのですが、当たり前ですがいつもの顔のまま真面目に人形を遣う勘十郎さんと「わはははははいひひひひひ」と笑い続ける太夫さんのコラボが何とも言えません。
しかも、太夫さんと三味線が笑いから状況説明の語りに入っても人形は動作だけで笑い転げています。
祐仙に痺れ薬を頼んだ侍も呆れるってなもんです。

そんな笑い薬の話が終ると、盲目となり朝顔という名前で悲しい歌(阿曾次郎からもらった短歌が元になっている)を語る深雪とのすれ違いがあるのですが、もう朝顔=深雪と気付いてるけどさっきから同行者の手前ずっと言えずに決め手の台詞が出ても動けない阿曾次郎のもどかしさとか、寸前で会えない深雪とか見てて「あああああー」となります。
それでも目の薬(またややこしい血が必要)と養子に行ってからの名前と自分の名前を書いた扇子と、路銀を何とか深雪に渡してくれと宿の主に頼む阿曾次郎という。
そこまでしてくれるんだから、ちょっと川が増水で渡し舟が運休になってても飛び込んで来世で会おうとしないでもっと待ったらいいのにとか思ってしまうのは現代人だからなんでしょうねえ。
昔だと、ちょっと離れたらもう会えないみたいな感じでしょうし。
でも、そこで命を捨てようとするぐらい悲しむから、直前で不幸回避と恩返しの犠牲で目が見えるようになる急展開も、良かった良かったと見られるのでしょう。
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by iwanagahime | 2015-08-08 22:37 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


高音と怪談

テレビで怪談のオチ「お前だー!」が上手いのは誰だ?!という企画があり、プロレスラーやアニメソング歌手、ロックバンドのボーカリストなど叫ぶ仕事の人が集まっていました。
最初のプロレスラーは語る場所も表情も雰囲気がありよかったのですが、オチが見えているせいか怖くなく、アニメソングの歌手は語りも叫びもなかなかだったのですが、カメラワークが特撮風で遊んでいて話が頭に入りませんでした。
最後のボーカリストの方はピアノの使い方や静かに話す口調などなかなか怪談を聞かせる感じでよかったのですが、最後の叫びがボーカリストとしては武器であるハイトーンが怪談にそぐわなく妙な面白さがありました、
皆さんそれぞれ本当は案外「お前だー!」と普通に怪談をさせるとそれなりに怖そうなのですが、わざと面白い方向に持って行っているような気がしました。

結論としては、ハイトーンは怪談に向かないといったところでしょうか。
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by iwanagahime | 2015-07-11 23:11 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


文楽若手会

国立文楽劇場の文楽若手会に行きました、その名の通り若手の公演です。
ちょっとこの日は事情があって途中からでしたが(到着した時は熊谷陣屋で、すでに小次郎が首でした)
しかし、熊谷陣屋と野崎村だけでもチケット代の元は取った感ありましたね。

やはり若手だけあって人形遣いも完全に消えていなかったりしますが、それだけに新しい発見もあったり。
女形の人形遣いさんで人形と一緒になよっとしちゃってる人がいて気になったんですが、よく考えたら師匠もその傾向があるけど上手いから気にならないんだなとか。
悲しい場面で人形に同情するかのように人形を見つめている人がいて、そうするとその視線を追っているうちに人形遣いの人が気にならなくなってくるので、ああ師匠もそうやって消えているのかとか。

太夫さんも若手イケメン太夫に人気が集まってる感じがフレッシュですね、語りもメリハリが利いているのがフレッシュで好感を持ちました。

文楽はあまり家系とか関係なく実力で出世していくようなので、ここで出ている人達も将来は大御所になっていくのかなーと思うと将来「若手会に出てた時から見てたわ~」なんて言えるかも?

あ、ちなみにイケメンだなあと思った太夫さんはすでに世間でもイケメン扱いらしくこんな記事もありました。
取っ掛かりはそんなんでもいいんで、まずは見るきっかけがあるというのが大事ですね。
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by iwanagahime | 2015-06-20 23:16 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


アフロ地蔵じゃない

仏像シール[画像]
京都では「くろ谷さん」と親しまれている金戒光明寺にアフロヘアのように見える石の仏様があります、石仏なので「アフロ地蔵」と親しまれ、グッズも発売されているようなのですが、地蔵じゃありません。
五劫思惟阿弥陀といって、五劫という長い長い時間の中で思惟するうちに髪が伸びてアフロのようになったという仏様なのです。
なので、親しむならアフロ阿弥陀、阿弥陀とか忘れそうならアフロ仏と呼びましょう。
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by iwanagahime | 2015-06-13 00:25 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)

    

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