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松竹座GOEMON

日曜日に松竹座のGOEMONを観に行ってきた訳ですが、いやーすごかった。
[画像]

この演目は徳島県の美術館にあるシスティーナ礼拝堂を再現したシスティーナホールで上演されたシスティーナ歌舞伎の演目で、一昨年にあらすじを読んでも舞台写真を見ても舞台が全く想像できなかったので近くで上演されるという事で行きました。

公演の詳細とかはこの辺

まずGOEMONの主役、石川五右衛門が明智光秀の家臣の娘・石田局とイスパニアの神父・カルデロンの間に生まれた子という設定でフラメンコを踊る場面もあるという時点で期待と不安が入り混じっていますが、客席に着くとすでに緞帳も定式幕もなくメタルフレームの舞台にネオンでGOEMONという文字が光っています。
このメタルフレームが照明によって入り口になったり十字架になったり港の帆影に見えたりと、動かないのに移り変わって行きます。

そして室内楽の演奏の中、カルデロン神父と大聖堂にあつまるキリシタン達。
キリシタンの祈りを捧げます。
松也さんは顔が和風なのでカルデロン神父のメイクがちょっと無理がありますが、だんだん気にならなくなります。
キリシタン達が去り、一人で祈りを捧げるカルデロンの元に石田局が歌舞伎っぽく現れます。
神に仕える身である事と、石田局への愛に葛藤するカルデロンと思いきや子どもが出来たと知るやあっさり聖職を退き通訳として石田局と暮らす事を決意するカルデロン。
子どもが出来て逃げる男よりはいいですが、この場面から先ほとんどの事をカルデロンは「これも神のご意思」で済まそうとします。
さて、口上で生まれた子は友市と名付けられ後に石川五右衛門となる事や親子が仲睦まじく暮らしていた事が説明され7年が過ぎます。
ある日、大聖堂(台詞では南蛮寺と言っているので歌舞伎感あります)に突然に豊臣秀吉が禁教令を出したとお触れが来ます。
聖職者や通訳などは国外追放に、という事でカルデロンもイスパニアに強制帰国です。
しかも、石田局は聚楽第に召しだされる事に。
カルデロンによるキリシタンの教えで秀吉に対する恨みは忘れていたが、こうなってしまってはせめて明智の縁の者として一太刀あびせようと聚楽第に行く決意をする石田局。
明智家の宝であり、抜くと雷鳴がとどろくという刀の雄龍丸を友市に託します。
聚楽第では秀吉の前に呼び出され、能の道成寺の後ジテのようなスタイルで現れる石田局。
実はすでに陰腹を切っていて、秀吉に恨みをぶつけるものの絶命する石田局。
ここでの秀吉はいかにも冷酷で、翫雀さんがふてぶてしくて良かったです。
倒れた石田局からは人魂が出て来て、真っ暗な中で起き上がった石田局とどこかへ消えて行く……

イスパニアに友市と行きたいと言うも、阻止されるカルデロン。
すごくシリアスな別れの場面で、一人で生きて行かねばならない友市にバテレンの秘術を伝授するカルデロン(微妙な空気)
イスパニアに行く父上とテレパシーで会話、「ちちうえの国はどこにあるのですか?」「行ってみたいなあ」と健気な台詞が泣かせる吉太朗くん。
回り舞台がぐるっと半周して見せられる父上の国の様子がフラメンコ、佐藤浩希さんという男性ダンサーでフラメンコの指導もされたとか。
ここで友市がテレパシーでフラメンコを見せられるのも石田局の人魂も、後半になって考えると必要な展開だった。

さらに時は過ぎ、石川五右衛門の登場。天下の大盗賊ですが、五右衛門に言わせれば秀吉こそが天下を盗んだ大盗人。
女漁りも相変わらずで、武家の女だけでなく街の女にも手を出しています。
この日に目を付けられたのは出雲の阿国!
阿国以外の一座の女性はOSK出身のリアル女性なのですが、その中にいても壱太郎さんは可憐でした。
名古屋山三という夫のある身の阿国は秀吉の前でも「芸は売っても身は売らぬ!」と強気、ならばと舞を所望する秀吉。
そこに北政所がに来るというので慌ててつづらに阿国を隠します、天下を取っても頭が上がらない秀吉。
女漁りへの苦情を言いに来た北政所は秀吉の言葉で一時は機嫌が治るものの、つづらから見える小袖を見てまた怒って去っていきました。
ほっとした秀吉に五右衛門侵入との知らせ、加藤虎之助や石田三成も警戒。
しかしここはバテレンの秘術で空が飛べる五右衛門、つづらしょったがおかしいか~と宙乗りで去って行きます。歌舞伎らしい!

休憩を挟んで後半、カルデロンの故郷アンダルシアの酒場(佐藤さんのフラメンコ)
アンダルシアの酒場とかフラメンコとかイメージが安直すぎてスペイン人に謝りたいレベルですが、この安直イメージで全力投球する精神が歌舞伎なのかも知れない。
息子に会いたい寂しさ、成長したい姿を見たい気持ちは酒では紛れないカルデロンはやがて友市の幻とフラメンコを踊り始めます。吉太朗くん頑張った!

場面が変わって一気に歌舞伎に、五右衛門と名古屋山三と鞘当。
いつもは山三の相手は不破伴左衛門だけど今回は五右衛門だ!止めるのは出雲の阿国!
ここで刀の取り違えから山三も明智の宝である雌龍丸を持っていると判明して仲間に、急展開だ!
そんな中、ややこ踊りブームが終了して女猿楽に人気を取られている事に悩む阿国。
ここでの芸に対する姿勢の会話が感動的ですが、それはさておき父上の故郷イスパニアの魂の踊りを伝授する五右衛門。
「笑うなよ」の台詞で笑いが起きますが、五右衛門はいつフラメンコを見たんだろう?という疑問で前半のテレパシーを思い出す。
とーまっさい、とーまっさい、とーまいとーまいと!と拍子を踏むうち、何かを掴んだ阿国。
そして新たな踊りへ、この踊りが迫力ありました!

そうしている間にも五右衛門包囲網は迫って来ます。
メタルフレームの山門で「絶景かな絶景かな」をやっていると、いつもは真柴久吉のいる位置に鷹の精になった母上が!
名古屋山三と阿国が客席を巻き込んで大立ち回りをし、追っ手をまきます。
OSKのフラメンコ群舞も華を添えます。
鏡を使った立ち回りの中で髪を整える阿国がプリティ。
五右衛門は鷹に乗って現れ、日本を飛び出しルソン・天竺と周り父上の故郷イスパニアへ向かいます。
金の紙吹雪と拍手の中、宙乗り。

最後に愛之助さんの挨拶、大きな拍手でした。
フラメンコの佐藤さん、OSKの皆さんと歌舞伎以外の出演者も素晴らしく、歌舞伎らしい演出もあり全てが一体となって盛り上がりました。
またどこかで再演してほしいです!
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by iwanagahime | 2013-02-23 22:34 | 歌舞伎周辺 | Trackback | Comments(0)


ダイオウイカ

世間から遅れること約一ヶ月ですが、ようやく録画していたNHKスペシャルのダイオウイカを見ました。
実際に撮影されたダイオウイカはもちろん、国立科学博物館の窪寺氏などダイオウイカ研究者の情熱に胸を打たれました。
また、謎を秘めた深海のトワイライトゾーンやその撮影のために開発された最新鋭の機材の名前がトライトンやメドゥーサとカッコいい。

そして、それらの情熱や神秘を邪魔しない丁寧な番組の作りが好感が持てました。

そして、久石サウンドの入り方が研究者や機材の紹介では勇ましく緊迫感があり、深海の発光する生物は神秘的に、ようやく姿を現したダイオウイカは雄大さを感じる音楽なのが良かったです。
ダイオウイカが恐ろしいものではなく雄大な生き物であり、それに挑む研究者の緊迫感は真摯さからのものだという表現に思いました。

テレビ離れが進む昨今ですが、久しぶりに良い番組を見ました。
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by iwanagahime | 2013-02-16 21:45 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


團十郎さん

舞台での存在感はもちろんなのですが、たまにインタビューで見る姿も貫禄がありました。
特に「知ってるつもり」で初代からの市川團十郎の特集があった時、歴代の中にはかなりダークな話もあったのですが、十二代目として出てこられた時に「はっはっは」と笑いながらお話をしている姿で画面が一気に明るくなったのが印象的でした。
こんなに早いお別れになるとは思っていなかったです。
ご子息がもう一段階シャキッとする事を祈って、舞台を観に行きます。
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by iwanagahime | 2013-02-09 20:10 | 歌舞伎周辺 | Trackback | Comments(0)


偽情報

情報を漏洩してるんじゃないかと疑わしい人が3人いるとして、仮にAさんBさんCさんとします。
Aさんには「浴室を改装した」と言います。
Bさんには「寝室を改装した」と言います。
Cさんには「台所を改装した」と言います。
台所を改装したという情報が出回れば、漏洩しているのはCさんになります。

山彦の術という忍法だそうです、最近でも使われているんじゃないかと思います。
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by iwanagahime | 2013-02-02 22:03 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)

    

本サイト弓戸亜朗私邸では書ききれなかった小さい事を、主:亜朗(iwanagahime)がどこまでも核心に迫らないまま書くブログ、だいたいそんな感じで。
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