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當る申歳 吉例顔見世興行(昼の部)

南座[画像]

三等席ですが、南座の顔見世に行ってきました。
四代目中村鴈治郎襲名という事で、玩辞楼十二曲の演目が多かったですね。
昼の部では碁盤太平記と心中天網島「河庄」でした。

一、碁盤太平記
大石内蔵助が主君の仇討ちをする気があるのかないのか……という忠臣蔵おなじみの展開ですが、内蔵助は下僕の岡平が実はスパイだと気付いていて他は気付いていないという状況。
どちらかというと女形のイメージの扇雀さんが内蔵助で、敵を欺くだけでなく仇討ちの結果として罰せられる事を視野に入れて母や妻との縁切りまで考えて放蕩している深慮遠謀と、世間から誤解されながらも仇討ちのために腰抜けのふりをする意志の強さと同時に、遊女や幇間を引き連れて遊ぶ華やかさがあり、こりゃ騙されても仕方ないなーという感じでした。
そんな内蔵助を実は真面目だと知らずに主君の恩義や武士道を説く母・妻・息子は母が東蔵さんで妻が幸太郎さん、息子が壱太郎さんで、これまたストレートに内蔵助に意見をぶつける姿が似合う人ばかりでした。
全ては仇討ちのためとわかった後の展開も、手のひら返しというより納得して感じ入っている雰囲気でした。
実は敵の医者が寿治郎さん、実はスパイだった岡平は愛之助さんで、特に愛之助さんはニコニコ愛想のいい下僕だけど本当は胡散臭い感じが似合ってました(誉めてる)
全体的にしっくり来る感じで見やすかったです。

二、吉野山
静御前が藤十郎さんで、忠信が橋之助さん。
先ほどの重めの仇討ちから桜満開の吉野山、ここも裏には悲しい思いがあるのですがここは華やかな道行です。
華やかながら主従という雰囲気は良かったのですが、今回は花四天や藤太が出てこない展開なので忠信の狐パワーを発揮する場面がなく、出でドロドロ出てくる場所以外はあまり狐という感じがしなかったです。

三、心中天網島「河庄」
紙屋冶兵衛が鴈治郎さん、この冶兵衛は本当によくも悪くもストレートな人なんだろうなと思いました。
冶兵衛に妻子がいる事を考えて別れさせようとする兄の孫右衛門と、身を引こうとする遊女小春、出てこないけど手紙で登場する冶兵衛の妻のやり取りや考えの深さが深いだけ、冶兵衛のストレートさに兄の気持ちになって「あちゃー」となったりしますが、このストレートさが小春は良かったんじゃないかという事も思いましたね。
孫右衛門の梅玉さんと小春の時蔵さんがシリアスな空気なので、余計に冶兵衛のストレートさが際立つというか。
冶兵衛のライバルの太兵衛と善六コンビが愛之助さんと亀鶴さんという、レベルの低い嫌がらせが腹立つ感じで良かったです(誉めてる、その2)

四、土蜘
頼光が謎の病気で苦しんでいると病気平癒の祈祷をしにきたと僧が現れ、実は土蜘だった!みたいな話です。
土蜘が仁左衛門さんで、僧として現れた時の何か不気味っぽい感じから正体を見破られて蜘蛛の糸をブシャーしながら去っていく様子など迫力がありました。
四天王たちが手負いの土蜘の血を辿っている塚にやってくると、土蜘が苦しんでいる声が聞こえてくるのでちょっと可哀想になりましたがやはり登場すると妖怪の大物っぽさ満載で蜘蛛の糸を出しながらの立ち回りは見ごたえがありました。

ここ数年の顔見世は心中物が連続して重すぎたりしましたが、今回は忠臣蔵の重厚さと吉野山の華やかさ、シリアスな人間関係の心中物と蜘蛛の糸が大迫力の土蜘とバランスが良かったです。
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by iwanagahime | 2015-12-26 23:57 | 歌舞伎周辺 | Trackback | Comments(0)


一日中モーニング

リヨン[画像]
所要で名古屋に行ったので、せっかくなのでモーニングを食べようと思ったら一日中モーニングを出す喫茶店というのがあると知り行きました。
名古屋式モーニングというのは、コーヒー1杯の値段であれこれ付いてくるというものですが、「モーニング喫茶リヨン」という名のとおり一日中そのサービスがあります。
ただ、朝には朝限定のモーニングセットがあり、それにプラスしてサラダとゆでタマゴが付いてきます。
名古屋らしく小倉トーストにしましたが、見た目よりあっさりしてパンも軽く朝にふさわしい食べやすさでした。
プレスサンドもあるみたいで、小倉プレスはおやつによさそうなので3時ごろに名古屋に行った時はそれを頼みたいと思いました。
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by iwanagahime | 2015-12-19 23:58 | 食べ物関連 | Trackback | Comments(0)


クレオパトラとエジプトの王妃展

クレオパトラ[画像]
27日までだったので、大阪の国立国際美術館で開催されていたクレオパトラとエジプトの王妃展に行きました。
王妃の所持品が中心なので、大きな像だけでなくイヤリングや指輪などの小さなアクセサリーなど、細やかな装飾品が素敵でした。
また、おそらく王の像としては完全ではないのであまり展示されないであろう脚だけなってしまっている王の像の側面に彫ってある王妃や王女の像の展示もあり、大きな王の像の状態では目に入らない部分にある王妃や王女の姿なども興味深かったです。
展覧会のタイトルにあるクレオパトラの時代になると、それまでの時代よりギリシャ彫刻風のものが増えて雰囲気が変わりますが、それが彼女の時代がエジプトの転換期だった事が実感されました。
ピラミッドやスフィンクスの迫力もいいですが、こういう繊細なものもいいですね。
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by iwanagahime | 2015-12-12 23:13 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


神坂雪佳と山本太郎の仕事

美術館えき京都[画像]
11月29日が最終日だったので、美術館「えき」京都の神坂雪佳と山本太郎(Notメロリン)の展覧会を見に行きました。
お目当てのマリオ&ルイージ図は琳派の技法とキャラクターが融合して圧巻、風神雷神の迫力でマリオとルイージが躍動してました。
ある意味で、京都を代表するキャラクターの夢のコラボです。
元ネタの風神雷神図を見た後だったので、筋肉の躍動感や髪型など風神雷神図を残している部分、たらしこみの技法で描かれた煙を噴出して飛ぶドット絵のキラーなどをより深く楽しめた感じもします。
そういう元ネタとの比較を楽しむという意味では雪佳のスタイリッシュで柔らかな日本画と同時に見る事で、日本画ならぬニッポン画の山本氏がいかに真面目に日本画の手法を使って電柱だのジャック・オ・ランタンを書いているかの理解も出来た感じですね。
また、能や狂言に題材を取ったものも多く古典芸能好きの私にはまたそれらも興味深く見ることが出来ました。
(逆に、源氏物語は詳しくないのでちょっとわかりにくかったです)
同姓同名の人と紛らわしいですが、ニッポン画家の山本太郎さん面白い人ですね。
また色々な絵を見たいと思わせる展覧会でした。
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by iwanagahime | 2015-12-05 23:46 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)

    

本サイト弓戸亜朗私邸では書ききれなかった小さい事を、主:亜朗(iwanagahime)がどこまでも核心に迫らないまま書くブログ、だいたいそんな感じで。
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