私邸周辺


いる力といらない力

まだまだ家に帰れない、故郷に帰れない人がいる一方で観光地として営業再開可能な地域もあるという状況で、もし観光地として営業している地域に行けない理由が「不謹慎と言われそう」なら、その声こそが復興の妨げなのでやめるべきだと思う。
大丈夫な地域の大丈夫な食べ物を食べない理由もないですし、私はそのあたりで生産したものも普通に食べますし。
人の力は復興にあたって大切ですし必要なんでしょうけど、必要のないところでいらない力を発揮している人はもうそろそろスルーしてもいいと思います。

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# by iwanagahime | 2017-03-11 23:38 | 自分周辺 | Trackback | Comments(0)


京の冬の旅 非公開文化財特別公開

文化財特別公開が3/18までだったので行きました、今回のテーマは大政奉還150周年という事で二条城以外にお寺でもそれに沿ったテーマでの文化財を公開しています。
私は聖護院と金戒光明寺に行きました。

聖護院問跡[画像]
聖護院は修験道の総本山であり、また皇室との関係の深い寺院で御所が大火で炎上した際は仮皇居としても使われたとか。
それだけあって、狩野派の障壁画や御所から移設された書院があったり豪華な雰囲気。
皇子が入寺している時は、万が一の事があって皇子が僧侶から天皇に即位しないとならない事態になった時に備えて御所と同じ儀式を聖護院もしていたとか。
また廃仏毀釈の後は皇族が入寺する事はなくなり、修験道廃止でなくなったお寺から仏像を預かったという事でその預かった多くの仏像の一部など時代の流れを感じる展示も。
今回が初めての公開となる着物を着せられた雛人形のような弁財天像も、着替えの世話がなくなってから修復されるまでの姿は見仏コンビの「廃仏毀釈は悪いブームだった」という言葉を思い出しましたが、修復された姿は美しかったです。

金戒光明寺[画像]
金戒光明寺に、何度か行ったお寺で渡海文殊菩薩像や吉備観音など良い仏像の多いお寺ですが、今回の公開では近藤勇が松平容保公に拝謁した謁見の間や虎の間など歴史的な場所が見られました。
伊藤若冲の宝珠に槌図もあったり、珍しい茶室があったりと仏像だけでない見る場所が多かったですね。
聖護院では皇族、金戒光明寺は武士の謁見の間を見た感じですが、それぞのスタイルの違いも見られた組み合わせだったと思いました。

若冲の宝珠に槌図は晩年の水墨画で細密な絹本着色と違ってダイナミックですが、何だか大らかな気分になれる絵でした。

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# by iwanagahime | 2017-03-04 22:37 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


二月花形歌舞伎(午後の部)

二月花形歌舞伎[画像]
色々やっている間に千秋楽になってしまいましたが、まずはおめでとうございます。
という訳で楽日も近い日に二月花形歌舞伎、午後の部に行きました。
今月はどっちかというと個人的には女形で見たい壱太郎さんと尾上右近さんが立役でしたが、新たな魅力を見た感じで良かったです。
もちろん女形として出ていた梅枝さんと新悟さんもそれぞれの役で良い感じでした。


最初に松也さんのご挨拶、歌舞伎らしく口上で始まるのかと思ったら急に普通発声でのトークになって一笑い。

演目の紹介や観客への感謝など、そして右近さんに強要された(?)という「研の會」のDVD(右近さん個人の会)の宣伝ありと手短でわかりやすくまとめていました。


一、金閣寺

舞台装置が華やかで歌舞伎らしいながら、長い話の一部なので背景が頭に入ってないと難しい面もあるお話。
雪姫の梅枝さんをはじめとして、松永大膳の又五郎さん以外は慶寿院も新悟さんと若手配役で金閣ぐらいまぶしかったです。
そして、雪姫と直信の別れる場面の切なさからの現実感のない大量の花吹雪とかファンタジー100%。
全員が良かったですが、特に真柴久吉の歌昇さんと佐藤正清の種之助さんが実はものすごい計略をしている雰囲気があってよかったです。

二、連獅子

松也さんの親獅子と右近さんの仔獅子、年齢が親子ほどは違わないので「親っぽさ」とか「仔らしさ」の演技が強調されて見える感じですね。

宗論の國矢さんと玉雪さんも舞台を引き締めてました。

後半の獅子になってからは迫力しかないというか、若手の連獅子らしい勢いが舞台からはみ出してました。


若手だから足りない部分もあるんでしょうけど、若手らしい良さみたいなものが感じ取れた舞台だと思いました。


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# by iwanagahime | 2017-02-25 22:28 | 歌舞伎周辺 | Trackback | Comments(0)


豊国神社

京都国立博物館に行った時、窓からいわくありげな建物が見えました。
どうやら豊国神社の宝物館らしいという事で、行って見ました。
神社本体もかなり立派。
豊国神社[画像]

おみくじやお守りを授与している場所で入場券を買い、ちょっと奥まった場所にある宝物館へ。
小さいながら秀吉ゆかりの甲冑や刀など実際に所持していたといわれるものや、祭礼の様子を描いた屏風や秀吉を描いた絵もあれば燈籠など神社らしいものとバリエーション豊富な展示でした。
悪夢を食べてくれる獏をかたどった枕は、天下を取ると夢見が悪い事もあるのかなと考える事もあり。
床がギシギシいうのがちょっと怖かったですが、なかなか良い宝物館でした。
人気の刀の実物はお隣の京都国立博物館で保管されているので、色んな意味でパネルですが人気者らしくグッズも豊富でした。

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# by iwanagahime | 2017-02-18 22:14 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


京都国立博物館で三佛寺の蔵王権現

京博の庭[画像]
京都国立博物館で2/19まで鳥取の三佛寺の蔵王権現(以下ZOGG)が展示されているという事で、見に行きました。
このZOGGは京都国立博物館の文化財修理所にて修理されていたもので、その完成記念という事で公開されている脇本尊の一つです。
この脇本尊は正本尊より昔のものらしく、右足を大きく上げて口も目も大きく開いたいわゆるZOGGという姿ではないので、ZOGGの姿が定型化する前のものではないかと言われているそうで。
確かに顔立ちもポーズも控えめというか、逆立った髪もなく少し右足を上げる程度なのですが、一木造らしい力強さを感じる姿で木の肌のあたたかさなのかどこか厳しい中にも暖かく修行を見守るようなイメージもありました。
Twitterで同じポーズをトラりんがしていましたよ。
前に行った時とはZOGG以外にも展示が入れ替わっていて、仏涅槃図や遊行上人縁起絵など仏教っぽい絵が多かったです。
また、聞き香など香りを扱う細かい細工の豪華な道具達や富士山の絵画、唐三彩など中国の陶器、縄文土器や銅鐸や鏡など出土品など多彩な展示があり、特別展ではなくても見る場所が豊富で、興味があるジャンルが一つはあるような感じでした。
特別展もいいですが、こういう普段の展示もこまめに行くと面白そうです。
庭も綺麗ですし。
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# by iwanagahime | 2017-02-11 23:03 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


細見美術館 鈴木其一展

鈴木さん[画像]
2/19まで細見美術館で開催されている鈴木其一展に行きました。
わざわざ入る前に「朝顔図屏風は出品しておりません」と書いてあるように有名な朝顔図屏風はなかったですが、琳派っぽい図案化された紅葉や桜とリアルな背景のコントラストが見られる風景や、ひな祭りなどの節句を描いたもの、そして仏画もありました。
桜や紅葉でも図案というよりリアルな植物として描いたもの、グラデーションと細かい描写の藤の花など植物を描いたものでも様々な描き方があり、古典的な題材でありながら描き表装で他の絵とは違う雰囲気のあるものなど。
また図録で見ると普通サイズと思ってしまいそうなミニサイズの絵巻や掛軸など展示のバリエーションも豊富で面白かったです。
そして、其一本人だけでなく兄弟子の作品や子息など其一派の絵師の作品などもあり、全体の流れのようなものもありました。
図録もボリュームがありました。

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# by iwanagahime | 2017-02-04 23:08 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


シネマ歌舞伎『阿古屋』

阿古屋[画像]
現在では演じられるのは玉三郎さんお一人という阿古屋のシネマ歌舞伎版ですが、玉三郎さんも公式サイトで述べられているように動きの少ないお芝居ですのでシネマ歌舞伎には向かないかと思っていました。
私も実際の舞台も見た事がありますが、演奏の場面では舞台と客席の空気のようなものも影響しているイメージでしたし。
しかし、その空気は舞台を作り上げていく過程を映像として見せる事でカバーしている感じで、ドキュメンタリー映像と実際の舞台映像を続けて見る事で積み上げられていた緊張とその結果として美しいものが出来上がるという実現を見せているようでした。
鬘や衣装、楽器の用意や大道具や照明、そして出演者の全員。
竹田奴の一人一人とその指導にあたるベテランの菊十郎さんの映像は、舞台では面白いものとして見える竹田奴だからこそ真剣に作っている姿が見ごたえがありました。

そして出来上がった舞台は玉三郎さんの一瞬一瞬が全て阿古屋として美しく、景清を想いながら景清の行方を知らない悲しさがこもった演奏でした。
その心を見抜く重忠の菊之助さんも音楽から心を見抜きそうな雰囲気がして、すっきりした重忠でした。
亀三郎さんは残酷な台詞を言いながらもどこかコミカルな岩永を、人形だからこそ出る人間味を感じさせつつ演じていました。

全国での上映は終わっていますが、シネマ歌舞伎ですのでまた上映される機会もあるかと思います。
そして、玉三郎さんに続く阿古屋が出る事を願っています。

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# by iwanagahime | 2017-01-28 23:34 | 歌舞伎周辺 | Trackback | Comments(0)


茂山狂言 新春川西公演

川西市のみつなかホールでは毎年恒例の茂山狂言です、もう来年の予定もあるとか。
今年は三本柱と木六駄と鶏聟、そしてその前に逸平さんの新春トークがありました。
トークはいつものごとく演目の紹介を交えてなのですが、去年は猿聟で今年は鶏聟という事で今後は?と思いますが、狂言では十二支は揃わないとか。
そしてお詫びと言われたので何かと思ったら、宗彦さんと茂さんが綾野剛を意識しだして髪に影響が出ているというお詫びでした。

正邦さんが千五郎、千五郎さんが千作を襲名してから初の川西公演という事で配役にも「千作(千五郎改)」「千五郎(正邦改メ)」との記載あり。
果報者が家を新築するための三本の柱を冠者達に取りに行かせるという話しですが、いつもは失敗してやるまいぞやるまいぞとなるパターンですがこの演目では三本の柱を二本ずつ三人で見事に持ち帰ります。
襲名披露のめでたい感満載で、縁起がよかったです。

木六駄は前に千之丞さんで見た事がありますが、やはり演じる人によってイメージというか印象に残る部分が違って、七五三さんの木六駄は雪の中で牛十二頭を追うダイナミックさと豪快な良い訳より、変な所に行こうとする牛に困ったり、酒を巡るやりとりの細かい部分が面白い感じでした。

鶏聟は中世の聟入りという結婚後に妻の実家に挨拶に行く行事を題材にした聟入り狂言の一種(若い人が主役の行事なので、何か起きやすいのでしょう)という去年からの流れで理解もしやすく、素直に騙されて鶏のモノマネをする聟と対抗する父のやり取りなど大らかで楽しい狂言らしい笑いでした。

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# by iwanagahime | 2017-01-21 22:33 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


幕見から幕見

松竹座と国立文楽劇場は地下街を通れば退屈せずに徒歩で行ける距離なのですが、今月はどちらも幕見があるので同じ日に両方で幕見をしてきました。
まずは松竹座
石切梶原[画像]
橋之助さんが芝翫さんになられるという事で、松竹座での襲名披露。
梶原平三誉石切を見ました。
襲名披露では配役が豪華になるもので、たまに豪華すぎてバランスが何だか~という事があるのですが今回はそれがなく、全てを見通す目と名刀に対する礼儀正しさのある武士らしい芝翫さんの梶原に偉そうだけどちょっと色々と見る目がない鴈治郎さんの大庭三郎、そして何か事情がありそうな東蔵さんの六郎太夫と児太郎さんの梢の親子を中心に、作りこまれたキャラクターがとてもわかりやすく話が頭に入りやすい感じでした。
(試し斬りの後、六郎太夫が生きているとわかった時の嬉しい音楽が「斬れてない」事に気付いてストップするあたりも)
彌十郎さんが剣菱呑助というのが襲名興行っぽかったですが。
親子の事情も刀が本当に名作かも何もかもお見通しで刀にも礼を尽くす梶原と、見ただけでは刀がわからず試し斬りを要求し、それに対して自分の命を投げ出そうとする六郎太夫を「金がほしいのか」と事情もわからない大庭三郎の対比がしっかり見られるので登場人物の状況も気持ちもよくわかるように思いました。

地下街を通って国立文楽劇場へ(天候に左右されないのが地下の良い所)
本朝廿四孝[画像]
本朝二十四孝を見ました。
十種香の段では勝頼と濡衣の任務と心の動きに八重垣姫の恋心という複雑な状況が、豪華な配役で手に取るようにわかります。
また、八重垣姫の「許婚の肖像画が美しかったので姫御前の果報者と思っていた」というような内容の言葉に政略結婚でどんな相手に嫁がせられるかわからなかった姫という立場と、幸運にも同世代のイケメンと婚約したと思ったのにそれが世の流れで相手の切腹で終わるという悲しみもわかりやすく、そして肖像画にそっくりの人が現れた希望もまた大人の事情に振り回されてしまうという切なさがあるので、奥庭狐火の段の狐の力でファンタジー入った描写も自然な流れに見えて来るというパワーみたいなものを感じました。

こんな近くに良い劇場が二つもあるので一度やってみたかったですが、ちょうど良い感じに見たい演目が重ならず幕見が出来てよかったです。

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# by iwanagahime | 2017-01-14 23:18 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)


京博のお正月

京博のお正月[画像]
まだ七草粥の日という事で、今年もよろしくおねがいします。
京都国立博物館は元旦を除いて三が日も開館しているという事で、京博らしいお正月を見てきました。
新春特別陳列の「とりづくしー干支を愛でるー」を筆頭に伊藤若冲、泉涌寺の名品と見応えのある特別陳列があり、また余裕のある時間帯だったので前の特別展ではゆっくり見られなかった通常展示の巨大な大日如来像もしっかり見られて良かったです。
各スペースごとに印象に残った事を書くと、とりづくしは鶏は夜明けを告げる鳥として縁起のいい題材であり、また他の鶴などの鳥も好まれていたので絵画だけでなく着物や道具など多岐に渡る展示で日本の美術と鳥の関わりがわかりました。
また、若冲っぽい極彩色の鶏でも狩野派の絵師だとひよこの書き方に狩野派っぽさがあったりと、同じ題材だからわかる特徴も見られました。
泉涌寺は仏像や仏具だけでなく皇室の御寺として発展したお寺らしい皇室ゆかり絵巻や屏風などの品があり、仏像だけではないお寺全体の歴史が凝縮された展示でした。
伊藤若冲は去年の生誕300年で京都でも多くの美術館での展覧会がありましたが、そこでは展示されなかったものや、人気のある作品と同時に公開されていたためじっくり見られなかった渋い作品などがしっかり見られて良かったです。
思い切ったデフォルメの六歌仙や、まだ筋目描きが完成していない頃の作品、墨絵の野菜と彩色の鶏が組み合わさった掛け軸などが面白かったです。
個人的には前にじっくり見られなかった乗興舟がゆっくり見られて良かったです、やはり細かい絵が綺麗な人の描くデフォルメは可愛い。
お正月期間なので、普段は金・土・日と祝日にしかいないキャラクターのトラりんにも会えました。
通常展示の仏像や西洋に輸出していた螺鈿細工などもゆっくり見られ、ついつい観光地に行きがちな京都のまた違った過ごし方がありました。

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# by iwanagahime | 2017-01-07 22:48 | 見たもの周辺 | Trackback | Comments(0)

    

本サイト弓戸亜朗私邸では書ききれなかった小さい事を、主:亜朗(iwanagahime)がどこまでも核心に迫らないまま書くブログ、だいたいそんな感じで。
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