私邸周辺


南座・三月花形歌舞伎(昼の部)

とある週末に南座に行ってきました。
見慣れない演目もあり、よく知ってる演目ありで面白かったです。
幕間に売店などをうろうろすると松緑さんのスイーツ(パフェ的な)があったようですが、個数限定ですでに売り切れ。
その代わりと言っては何ですが、松緑さんの可愛いミニタオルなんぞを買ったりしました。
全体的にグッズも含めて松緑さんが頑張っている印象でした、今回。

松緑スイーツを諦めて、コーヒーなどを扱っている売店によると八つ橋サンドという南座限定らしい甘味を発見。
パンにクランチ状の八つ橋が入った生クリームと生八つ橋とあんこが挟まっていました。
南座あれこれ[画像]
あと、買わなかったのですが噂の歌舞伎フェイスパックも売ってましたよ。

そういう周辺も充実しつつ、感想本編。演目と配役なんかはこの辺

一、吹雪峠
亀三郎さんに松也さん、そして梅枝さんとフレッシュな配役でお送りするドロドロ。
松也さんと梅枝さんが助蔵とおえんという略奪駆け落ちカップルなのですが、おえんの元夫かつ助蔵の兄貴分の直吉に会いたくない(そりゃそうだ)
明るく人通りの多い場所に出ると、人の顔がみんな直吉に見えるばっかりに人のいないシーズンを狙ってお参りに行って夜中に移動したら吹雪に巻き込まれて小屋にようやくたどり着いた……と、ここまでの状況説明がうまく台詞で出ます。
おえんは病み上がり(といいつつ、吹雪でぶり返してるっぽい)の助蔵をかいがいしく世話していますが、直吉の事を忘れていないから自分を大事にしてくれるなら、直吉の事は一生ずっと忘れないでいてほしいとか、直吉を裏切ってる事で繋がってるような雰囲気もあり。
そんな中、小屋の扉が激しく叩かれ同じく吹雪に困った旅人が助けを求めてきた様子。
自分も迷ってきた身なので入ってくださいと中に入れ、囲炉裏に当たっていると顔がよく見えて旅人は会いたくなかった直吉その人と明らかになります。
小屋全体をフルに使って何とか逃げようとする助蔵とおえんですが、直吉は愛しい女だから好きな男のところにいさせてやるみたいなカッコイイ事を言って許します。
許されたとほっとしたのか助蔵が咳き込んで、おえんが口移しで薬を飲ませたりしていると直吉がイライラしてカッコ付けて自分をごまかしていたけど目の前で堂々とされると腹が立つから出て行け!とお怒りに。
しかし外は吹雪、とてもではないけど体調不調では出られません。
すると直吉が刀を抜きます、途端に助蔵が「兄貴にオレは斬れねえよ、そもそもあの女が誘ってきたのが悪い」とか「お前がしつこいからほだされたけど、私はあんたの女房だよ」と言い出すおえんとかさっきまでの中睦まじい様子が嘘のように罵り始めます。
まあしかし、駆け落ち前の仲をアピールしてもそれを裏切ったんだから“お前が言うな”だよなーと思っていると、笑い出す直吉。
二人を生かしておいて、「愛より命を大事にな」と言い残して笑い声とともに吹雪の中を去って行きました。
直吉はカッコつけて許す場面から脅し、そして最後の笑いまで亀三郎さんの良い声が南座に響いていて台詞には声も大事だなと思いました。
それにしても、残された助蔵とおえんはこの後どんな感じで生きていったんでしょうねえ。

二、素襖落
さっきとは打って変わって狂言から題材を取った喜劇です。
松緑さんの太郎冠者が動きのメリハリが良くて面白い場面はより面白く、那須与一の物語は迫力があって姫御寮から素襖をもらえるのも納得。
クレクレ様らしき大名に素襖を取られないようにと思っていたら、酔っていて本人の目の前で落として取り合いになる様も愛嬌がありました。

三、与情浮名横櫛
演目と出演者だけ聞いた時は菊之助さんがお富かと思いましたが、お富は梅枝さんで菊之助さんが与三郎でした。
今回は台詞がよく聞こえたのですが、お富のイイ女っぷりとか与三郎がイケメンな事など周りの台詞でさらっと説明していたり、後半で番頭さんに旦那が自分に手を出さないばかりか良い縁談がないか探してると話して普通の囲い者でない話をすでに出していたり丁寧な話だと実感しました。
前半の観客サービスというと木更津案内で客席を歩く場面ですが、三階席なのでここは「下は楽しそうだなあ」と暖かく見守る。
花道に戻ったところで酔っ払いに絡まれるのですが、ここまで案内してきた金五郎の松緑さんが酒を断る時に「前の幕で飲みすぎまして」と素襖落のネタが(笑)
さらに与三郎に酒を勧められて「いえいえこの男は昨日、祇園で飲みすぎまして」と何をバラしているんだ発言も(笑)
そして出会うお富と与三郎、「知ってるよ!」とごまかしきれないいかにもボンボン的なボンボンの与三郎と、「いい…景色だねえ」とはぐらかすおねえさまなお富の対比が出てました。

後半もグレてもグレきれない与三郎と汚い蝙蝠安(そういう役なので、團蔵さんは良かったのです)の対比とか、本当の事を言いたいけど自分も事態がわかっていないので説明が出来ないお富のまどろっこしさからの大団円の展開もスムーズでした。
しかし、最近のこの演目は「生涯おめえを離さねえよ」で終ると思ったら「ちょうどここに酒がある」と仲良く飲みながら終りってちょっと珍しいのでは?
妙にほのぼのしてました。

三階席なので舞台は遠かったですが、声の良さとか台詞とか舞踊のダイナミックさとかがわかってこれはこれで面白かったです。

演劇
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by iwanagahime | 2014-03-29 23:17 | 歌舞伎周辺 | Trackback | Comments(0)
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