私邸周辺


松竹座 二月大歌舞伎(幕見)

時間の都合により二月も幕見でしたが、何とか行ってきました。
松竹座の幕見は2幕続けてだと、劇場を出ずにロビーなどにも行けるので劇場に行った感があって良いですね。

二、京人形
松緑さんが甚五郎、歌舞伎で地味な職人(既婚)が花魁に一目惚れというと悲劇フラグですが、希代の職人である左甚五郎だけにそうはならず、花魁の等身大京人形を作って眺めて遊郭ごっこに興じるという。
甚五郎は花魁が落とした鏡を勝手に持ち帰ってたり、自作の等身大フィギュア相手に遊郭ごっことか人として完全に終ってるのですが、門之助さん演じる奥さんのおとくも実際の花魁に入れあげるよりは良いかとでも思ってるのか、女将役を引き受けて酒と肴なんか持ってきて「おしげりなんし~」なんてノリノリ。
人として駄目だけど夫としてはOK、みたいな。
甚五郎が精魂込めて作った人形はいつか魂を持って動き出すのですが、男である甚五郎の魂が入っているので男っぽい動き。
そこで花魁の鏡(勝手に私物化した)を懐に入れると、花魁らしい動きに。
ここの踊り部分は松緑さんと軽快で見ごたえがありました、壱太郎さんの京人形のカクカクと動く人形から男っぽい動き、そして鏡が入ってからの花魁らしい動きのメリハリも良かったです。

三、口上
先月は口上を見られなかったのですが、新・鴈治郎さんのお人柄なのか一人一人の語るエピソードが松緑さんのスティービー・ワンダーのコンサートに連れて行ってもらった話など具体的で面白かったです。
猿之助さんは一万円札の肖像画の人の大学の同窓生という繋がりもあるそうで、この後の傾城反魂香でも良いコンビでした。

四、傾城反魂香 土佐将監閑居の場
又平が鴈治郎さんで女房おとくが猿之助さん、鴈治郎さんの又平は言いたいけど上手くしゃべれないからしゃべりをおとくに任せてしまい、よりしゃべらない度が上がってしまうループに嵌っているだけで言いたい事はたくさんありそうな雰囲気がリアルでした。
猿之助さんのおとくは又平の絵の腕前はあると信じていて、「うちの人は絵が上手なのに何で?ちゃんとしゃべれないから?」みたいな雰囲気があって、誰よりも又平の絵を評価しているがゆえにしゃべれない事にこだわってしまう感じがありました。
この二人のこじらせ感があるので、師匠や奥方そして兄弟弟子が誰も悪い人がいないのに師匠の家で夫婦が自害しようとする展開に無理がなく見えました。
そして、このどうしようもなくなって自害しようという所からの絵が石の裏に抜ける奇跡が起きた時の喜びと、それを見届けて絵師としての名前を与える師匠の喜びも映えました。
師匠も奇跡をいつか起こせる腕前だと信じていたからこそ、画業以外の功績でも同情でも名前を与えずにいたのでしょう(そして、名前も筆や着る物も準備はしていた)

最後は「がんじろはん!」の大向こうも飛び、賑やかな門出でした。
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by iwanagahime | 2015-02-21 21:48 | 歌舞伎周辺

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