[画像]
東京までちょっと用があったので、新しい歌舞伎座になってからは初の幕見に行きました。
昼の部は普通の席が完売らしく、幕見の通し券の客で席が埋まっているので二幕目以降から観ようとする人は全員がもう立ち見しかないとの事。
それでもここで引き下がるわけには行かないので、立ち見で何とか幕見に入れました。
日頃は南座や松竹座のサイズに慣れていると、やはり歌舞伎座の間口は大きいです。
海老蔵さんの与三郎は部分部分で見ていくと前半のボンボンさも後半の強請りの場面もいいのですが、ちょっと極端から極端になりすぎというか知らなかったら同じ人に見えないのがどうかな~?と思いました。
あと、羽織もうちょっと綺麗に落として欲しかった。
玉三郎さんのお富は前半はただただ綺麗なのですが、後半はふわ~っと美人さが本体以外の部分まで漂ってくる感じでした。
番頭さんの顔に白粉で落書きしてる時のノリノリな感じと、最後の手を出さずに囲っている多左衛門が兄とわかった後の嘆きもよかったです。
猿弥さんの番頭さんもヘラヘラ落書きされてるけど決めるところはビシッと決めるぞ!と出て行って決めきれてないところとか面白かったです。
意外とよかったのが獅童さんの蝙蝠安で、雑魚キャラなのに面倒な感じが多左衛門の中車さんの貫禄とコントラストが際立ってて見応えがありました。
幕見席では売店などは利用が出来ないので舞台写真や歌舞伎座内の店舗のお土産は買えないのですが、筋書(パンフ)は買えるので月の後半で舞台写真入になっているとその分の写真は見られますし、お土産も地下の木挽町広場では買えるので、幕見がより便利になった感じでした。
また東京に行く機会があって、空き時間に良い演目があれば行きたいです。