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中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露七月大歌舞伎(昼の部)

中村雀右衛門襲名披露[画像]

芝雀さんが雀右衛門を襲名されるという事で、歌舞伎座ではすでに襲名披露が行われていますが関西ではこの松竹座七月大歌舞伎が初めてになります。
演目も昼の部は上方感がある演目が多く、芝雀さんの頃はなかったイメージもあるのが新しい雀右衛門さんなのかなと思いました。

一、小さん金五郎
 実家を勘当されて幇間をしている若旦那と、勘当された原因の芸者が最初に恋仲の二人として出てくるのでこの二人を巡ってどうなるのかなーと思ったらかなりの超展開で、さらにちょっとストーカー気味な女髪結(吉弥さんが怪演、綺麗目の吉弥さんじゃなかったらガチすぎて見れなかったかも)が最後に振られて現代語の恨み言があってぶっ飛んだりとかなりわかりやすく面白いお話。
 それでいて、若旦那が勘当を解いて許婚と一緒になるか、芸者との恋を叶えさせるかで対立する小さんと金五郎の心の動きは孝太郎さんと鴈治郎さんの二人なのでものすごい展開でも付いていける説得力がありました。

二、夕霧名残の正月
 名妓として知られた夕霧の追悼のために作られた演目なので、四十九日の法事をしている扇屋に伊左衛門が訪れて夕霧の魂が現れるという寂しい内容。
 藤十郎さんの伊左衛門が上方感たっぷりに演じます、夕霧が新しい雀右衛門さんですが、芝雀時代はあまりなかった儚いイメージで新鮮な雰囲気でこれも良いと思いました。
 友右衛門さんと秀太郎さんの扇屋主人と女将が舞台を引き締めていました。

三、与話情浮名横櫛
 見染め、赤間別荘、源氏店の三場。
 仁左衛門さんの与三郎はこれぞ与三郎という感じで、見染めのいかにも若旦那な雰囲気から赤間別荘での良くないと知りつつも来てしまう心の動きに源氏店の落ちぶれても若旦那が抜けきっていない様子と全てが与三郎でした。
 雀右衛門さんのお富は、お富に普通は求めるキリッとした雰囲気は物足りない感じがありましたが、それだけに本当は親分のお妾さんは向いていなかったんじゃないかとか、その向いてなさからあんまり強そうじゃないけどマイルドな若旦那によくないと知りつつ恋心を抱いてしまったんじゃないかという妙なリアルさがありました。
 妹感があるお富というべきでしょうか(そういや多左衛門というお兄さんがいるんだった)

 梅玉さんの多左衛門は全てを察しつつその場では明かさず、それとなく知らせたり非常に大きな感じがしました。
 松之助さんの番頭藤八はいつ見ても面白いです。
 歌六さんの蝙蝠安は蝙蝠安の悪い雰囲気はありながらも汚くなりすぎない感じで、何だか見やすかったです。

新しい発見もありつつ、歌舞伎を観にいった充実感はたっぷりの七月大歌舞伎でした。
by iwanagahime | 2016-07-23 22:58 | 歌舞伎周辺

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