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私邸周辺


オロチ退治

とある映画って伏せる意味がないのでシン・ゴジラって書いちゃいますが鑑賞してから2週間経ったのですが、何せ情報量の多い映画だったので圧縮されたファイルが解凍されるかのごとく頭の中に浮かぶものがありました。

あくまで自分の中の思った事なのでカテゴリは「見たもの」でなく「自分」で。




ゴジラの放射熱線で東京が火の海になった後の危機として、国連がゴジラに核兵器を使うという決定が下される場面があるのですが、里見総理代理あたりは「東京に核兵器を落とすなんて止めなければ!」という事でゴジラ凍結の矢口プランを進めていると思うのですが、巨大生物対策本部メンバーはゴジラの完全生物としての面を見ていて(ややテンション高めだったりするぐらい)進化を重視しているので、核兵器を使われたら米軍のミサイルの後に起こった変化(東京が火の海)より酷い事になりそうと思ってる気がするんですよ。
その前から有翼化や群体化の可能性を考えているぐらいですし、核兵器でバラバラになったとしてもバラバラから細かいゴジラの集団が生まれそうと自分も思いましたし。
そんな中で矢口プランと呼ばれるの嫌さに作戦名をひっそり考えている矢口先生を想像するとちょっと微笑ましくなるのですが、序盤に出てくる執務室らしい部屋で後ろに天照大神の御札があるあたり日本神話に親しんでいる人だったのかなと思ったり。
日本の神話とか天照大神が存在している日本という事は東京駅の近くで決戦になるにも関わらず近くに住むご一家は出てこないものの、間違いなく存在している世界なんだなと感じます。
そしてヤシオリ作戦とアメノハバキリ隊でゴジラ退治をヤマタノオロチの神話になぞらえているのはもうみんな指摘していますが、ゴジラは頭が一つだなーと思ったら台詞の中に確か遺伝情報が8倍とあって、頭の数でなく遺伝情報的な意味でヤマタだったのかなーとか思いましたね。
退治したヤマタノオロチの尾からは剣が出てくる訳ですが、そうするとあの最後の尾のアップは見た目に反して実はそんなに悪いもんでもないのかも?という気もしてきますね。

それとTwitterで海外で現地語と英語の字幕が付いた上映を見た人の話としてゴジラをheとかhimとか書いてたという事ですが、sheだろとは思わないまでもストンとは落ちなかったですね。
これは私が歌舞伎ファンでオロチ退治といえば「日本振袖始」が思い浮かぶからかも知れないですが(オロチは女形が演じるのです、文楽でも女の人形です)、何となくそういう枠組みはゴジラに当てはまらない感じがしました。
中の人(モーションキャプチャーですが)が男性の野村萬斎さんなので男性としても良いのかも知れませんが、中の人はあくまで中の人なので。

こういう風に深く考えるのも楽しいですが、無人在来線爆弾は足の小指に命中していたから効果があったというようなネタを考える人もいたりして色々と意見が出てくる映画も意外と良い物だと改めて思いました。

by iwanagahime | 2016-09-17 22:59 | 自分周辺

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