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相国寺承天閣美術館・伊藤若冲展[後期]と春の特別公開

相国寺承天閣美術館の伊藤若冲展は去年の12/4で終わったと思っていたら、伊藤若冲展[後期]として5/21まで前期(あれ?前の展覧会は特に前期と看板などには書いてなかったような…)とは違った内容で開催されていたので行ってきました。
さらに、前回は特別拝観の期間ではなかったので見られなかった法堂や方丈も今回は見られました。
先に特別公開の方に、法堂に行くと天井画の龍がどこから見ても目が合う事や鳴き龍の説明などを受け、法堂内を一周。
確かに法堂のどこから見ても龍の黒目部分がこちらを向いているように感じます、そして天井の高さがかなりあるので絵としてもかなり大きいはず。
ご本尊の釈迦如来像のサイドには菩薩像ではなく仏弟子の阿難尊者と迦葉尊者の像があり、仏弟子と釈迦の関係性にリアル感がありました。
そして鳴き龍の体験、法堂の特定の場所で手を叩くと反響で天井の龍が鳴いているように感じるという事で指定の場所で手を叩くとパンという音が反響で謎の音になって返って来ます。
しかし、法堂から出ようとすると外が暴風雨っぽいにわか雨になっていたので、方丈はゆっくりは見られず。
それでも維明という若冲に絵を習った事もある住職の梅の絵(若冲といえば鶏、みたいな感じで維明といえば梅なんだそうで)は部屋全体を覆いつくす梅が素晴らしく、他にも風とマッチしすぎだった竹の絵、そして観音図はよく見ると線ではなく経典の文字で描かれているという細かさでした。

雨と雨の隙間を縫うように承天閣美術館に移動、前期の動植綵絵レプリカとはまた違って彩色は看板の羽の細やかさが印象的な鸚鵡牡丹図を含め数点ですが、水墨画も鶏が野菜と遊ぶ群鶏蔬菜図押絵貼屏風や仙厓が賛を描いた蕪図や尊敬していた売茶翁を描いたもの、勢いのある鯉や墨なのにカラフルさを感じる菊など印象深いものがありました。
彩色のものは百合と虻や牡丹と小鳥、菊の中に蟷螂と蟻など美しいけど綺麗なだけでない花の絵が良かったです。
若冲以外にも同じ時代で関わりもあった円山応挙や、相国寺の僧で関わりの深かった大典和尚の書や維明の絵(梅の限られた開花時期の中で見せる色々な姿を描いた屏風がよかったです)もあり、京都市立美術館の京都の街の中にいた若冲とはまた違った形の相国寺と関わっていた若冲の周辺も見えるような展示でした。
常設の月に芭蕉図と葡萄小禽図(鹿苑寺障壁画)はいつ見てもいいですね。
境内も広く、天気のいい時にまた来たいと思いました。

by iwanagahime | 2017-04-29 23:30 | びじゅつ

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