私邸周辺


松竹座「坂田藤十郎襲名披露 七月大歌舞伎」昼の部

前日にテレビ放送された『アマテラス』の記憶も鮮明なままの24日、松竹座に出かけました。
本当は幕見のつもりでしたが、チケット売り場周辺にいると、何と招待券が余った人がただで良席くれました!
7/24の10:38ごろにチケット売り場前で出会った方、ありがとうございました!

そんな訳でものすごい幸運にも恵まれ、昼の部を観劇してきました。

今回はもうすでに舞台写真入の番付も出ていたので、節約して舞台写真は買わず…
坂田藤十郎襲名披露でもあるので、ロビーに写真などが展示されていて華やかでした。



『信州川中島 輝虎配膳』
この演目は歌舞伎の中でも“三婆”と呼ばれる有名な老女役の一つに上げられる山本勘助の母・越路が出るので有名。
歌舞伎でお婆さんが出てくる場合、昔の女の人でしかも年を取っているのであまり派手な動きはないイメージなんですが、このお芝居では息子である山本勘助を味方に付けるために越路を利用しようとする輝虎と張り合う役なので強い感じです。
その越路の役が竹三郎さん!
息子の妻・お勝を伴って館に入る場面から、すでに迫力がありました。
しかし、そのせいか他の役の印象が薄い……孝太郎さんの唐衣は普通に武家の妻だったし、我當さんの輝虎は普通に武将だったし、進之介の直江山城守は(ちょっと進歩してたけど)進之介だったし。
あ、でも秀太郎さんのお勝は良かった。口が不自由な役なので、秀太郎さんの話す所が好きな私は最初はどうかなと思いましたが、越路に斬りかかる輝虎を止めようとする場面とかひたむきな感じで、輝虎も止まるような説得力があって良かったです。

『連獅子』
翫雀・壱太郎親子の連獅子、今回は間狂言がよくある『宗論』じゃなく『蟹山伏』をもとにしたバージョン。
壱太郎くんもう15歳かー、なんて思ってしまいましたが逆に言うとまだ15歳なのに父親の身長を追い越してます。現代っ子だからなのか、翫雀さんが小さいのか。
まだまだ中学生の壱太郎くん、見た目もいい感じっぽいし踊りも将来が楽しみな感じです。
間狂言は珍しいパターンでしたが、愛之助さんが酔っ払いの当てにならない山伏で面白かったです。たぶん、あんまりやらないのは村娘が「獅子が畑を荒らすので、山伏に何とかして欲しい」という設定だからでしょう。あの獅子が畑を荒らすとは、ちょっと思えないので。

『口上』
藤十郎さん、雀右衛門さん、我當さん、時蔵さん、秀太郎さん、菊五郎さん、仁左衛門さん、段四郎さん、翫雀さん、壱太郎くんの出演。
藤の花があしらわれた舞台で、全体的に派手目で華やかな感じ。
まあ襲名披露で(未成年者も並んでるせいか)オーソドックスにお祝い&上方歌舞伎の発展を願う感じで。
笑いがあったのは秀太郎さんの「藤十郎お兄さんには芸道だけでなく、お茶屋遊びも教えていただき」のあたりと、菊五郎さんの「共通点は奥様が怖いところ」ぐらいで。
自分に衝撃が走ったのは、壱太郎くんが声変わり完了してなかった事でした。

『夏祭浪花鑑』
以前に中村座バージョンで見てますが、今回は通常版……と思ったら、『住吉鳥居前の場』が春設定の原点回帰バージョンだった。
本来は『住吉鳥居前の場』は春で、『釣船三婦内の場』までにもっと場があって、その間に季節が移り変わって夏になるらしい。
その間の場は今回も省いているけど、それでも本来の設定重視で春にしたとか。

団七九郎兵衛はもちろん藤十郎さん、ぱっと見ではあまり喧嘩とかそういうのはしなさそうなんですが、だんだんちゃんと団七に見えてくるから不思議だ。
ただし、横に一寸徳兵衛が並ばなければ。
やっぱり仁左さんの方が背が高いし、しゅっとしてる(関西弁)ので、並ぶとどうしても……
団七は団七としていいし、徳兵衛は徳兵衛としていいんだけど並ぶと……みたいな。

傾城琴浦は孝太郎さん、騒動の中心になるほどの美女という感じではないけれど磯之丞に会いに行く時の嬉しそうな雰囲気とか磯之丞が預けられた先の娘と心中騒動を起した後の妬いてる感じとか嫌いじゃないです。
友右衛門さんの磯之丞は、あんまり心中騒動起しておいて本命の彼女が何で怒ってるかわからないような坊ちゃんには見えませんでしたが、坊ちゃんすぎて無神経な役にはあれくらい普通にしてる方がいいのかなあ。

釣船三婦は我當さん、あまり 昔はワルだった老人 には見えなかったのですが、『釣船三婦内の場』で怒って刀を持ち出して喧嘩に行くところは流石に迫力ありました。
そのギャップが逆によかったかも。
徳兵衛女房お辰は菊五郎さんで、さすがという感じ。

段四郎さんが義平次、口上の時は白塗りなのでものすごいギャップが……
義平次は正直ひどい爺さんだし汚いし極悪なのですが、小学生レベルの嫌がらせもあって笑うところもあります。
結局、義平次の死因って「親は斬れんじゃろ」と団七に嫌がらせをする時に、偶然とか何かのはずみという事を忘れて刀を自分に向けさせて嫌がらせしたのが悪かったんでは……
斬るつもりなくても、あそこまでやったら斬れるよ。

スリルと笑いと悲惨さと祭りのどさくさで終了する『長屋裏の場』で終るのはすっきりしない部分もありましたが、全体的には良かったです。

団七女房お梶は時蔵さんだったのに、出番が少なくてちょっと残念でした。
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by iwanagahime | 2006-07-25 18:55 | 歌舞伎周辺

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