私邸周辺


カテゴリ:びじゅつ( 44 )



京都国立博物館で三佛寺の蔵王権現

京博の庭[画像]
京都国立博物館で2/19まで鳥取の三佛寺の蔵王権現(以下ZOGG)が展示されているという事で、見に行きました。
このZOGGは京都国立博物館の文化財修理所にて修理されていたもので、その完成記念という事で公開されている脇本尊の一つです。
この脇本尊は正本尊より昔のものらしく、右足を大きく上げて口も目も大きく開いたいわゆるZOGGという姿ではないので、ZOGGの姿が定型化する前のものではないかと言われているそうで。
確かに顔立ちもポーズも控えめというか、逆立った髪もなく少し右足を上げる程度なのですが、一木造らしい力強さを感じる姿で木の肌のあたたかさなのかどこか厳しい中にも暖かく修行を見守るようなイメージもありました。
Twitterで同じポーズをトラりんがしていましたよ。
前に行った時とはZOGG以外にも展示が入れ替わっていて、仏涅槃図や遊行上人縁起絵など仏教っぽい絵が多かったです。
また、聞き香など香りを扱う細かい細工の豪華な道具達や富士山の絵画、唐三彩など中国の陶器、縄文土器や銅鐸や鏡など出土品など多彩な展示があり、特別展ではなくても見る場所が豊富で、興味があるジャンルが一つはあるような感じでした。
特別展もいいですが、こういう普段の展示もこまめに行くと面白そうです。
庭も綺麗ですし。
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by iwanagahime | 2017-02-11 23:03 | びじゅつ


細見美術館 鈴木其一展

鈴木さん[画像]
2/19まで細見美術館で開催されている鈴木其一展に行きました。
わざわざ入る前に「朝顔図屏風は出品しておりません」と書いてあるように有名な朝顔図屏風はなかったですが、琳派っぽい図案化された紅葉や桜とリアルな背景のコントラストが見られる風景や、ひな祭りなどの節句を描いたもの、そして仏画もありました。
桜や紅葉でも図案というよりリアルな植物として描いたもの、グラデーションと細かい描写の藤の花など植物を描いたものでも様々な描き方があり、古典的な題材でありながら描き表装で他の絵とは違う雰囲気のあるものなど。
また図録で見ると普通サイズと思ってしまいそうなミニサイズの絵巻や掛軸など展示のバリエーションも豊富で面白かったです。
そして、其一本人だけでなく兄弟子の作品や子息など其一派の絵師の作品などもあり、全体の流れのようなものもありました。
図録もボリュームがありました。

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by iwanagahime | 2017-02-04 23:08 | びじゅつ


京博のお正月

京博のお正月[画像]
まだ七草粥の日という事で、今年もよろしくおねがいします。
京都国立博物館は元旦を除いて三が日も開館しているという事で、京博らしいお正月を見てきました。
新春特別陳列の「とりづくしー干支を愛でるー」を筆頭に伊藤若冲、泉涌寺の名品と見応えのある特別陳列があり、また余裕のある時間帯だったので前の特別展ではゆっくり見られなかった通常展示の巨大な大日如来像もしっかり見られて良かったです。
各スペースごとに印象に残った事を書くと、とりづくしは鶏は夜明けを告げる鳥として縁起のいい題材であり、また他の鶴などの鳥も好まれていたので絵画だけでなく着物や道具など多岐に渡る展示で日本の美術と鳥の関わりがわかりました。
また、若冲っぽい極彩色の鶏でも狩野派の絵師だとひよこの書き方に狩野派っぽさがあったりと、同じ題材だからわかる特徴も見られました。
泉涌寺は仏像や仏具だけでなく皇室の御寺として発展したお寺らしい皇室ゆかり絵巻や屏風などの品があり、仏像だけではないお寺全体の歴史が凝縮された展示でした。
伊藤若冲は去年の生誕300年で京都でも多くの美術館での展覧会がありましたが、そこでは展示されなかったものや、人気のある作品と同時に公開されていたためじっくり見られなかった渋い作品などがしっかり見られて良かったです。
思い切ったデフォルメの六歌仙や、まだ筋目描きが完成していない頃の作品、墨絵の野菜と彩色の鶏が組み合わさった掛け軸などが面白かったです。
個人的には前にじっくり見られなかった乗興舟がゆっくり見られて良かったです、やはり細かい絵が綺麗な人の描くデフォルメは可愛い。
お正月期間なので、普段は金・土・日と祝日にしかいないキャラクターのトラりんにも会えました。
通常展示の仏像や西洋に輸出していた螺鈿細工などもゆっくり見られ、ついつい観光地に行きがちな京都のまた違った過ごし方がありました。

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by iwanagahime | 2017-01-07 22:48 | びじゅつ


若冲の京都 KYOTOの若冲

若冲![画像]
京都市立美術館の若冲展に行きましたよ、12/4までです。
前売り券のおかげで入る時の行列は少し短縮しましたが、樹花鳥獣図屏風(象とか鳳凰とかいるアレ)や百犬図など有名な絵の前はさすがの人だかり。
樹花鳥獣図屏風は押し寄せる色彩とこれ本当にタイルじゃないの?という升目と何だか可愛い動物や鳥が大迫力でしたが、こういう色彩溢れる絵もいいですが墨絵の墨だけなのにカラフルな感覚が多く味わえた展覧会でもありました。
カラーでも墨でもテンションが変わらないというか、大根の涅槃図が有名ですが他にはお正月の飾りと鏡餅をあんな感じで描く人もいないでしょう。
そして、鶏などのいくつもある画題では作画が安定し過ぎて同じ鶏が違う場所に出現してる感じです。
若冲は鳥の羽根が生き物なのに屏風か何かみたいに綺麗に折りたたんでるのとか、葡萄とかの蔓がくるくるっとなってる部分とかかなり好き。
そういうマニアックな人っぽい面もありながら、周りから男の子が生まれた祝いに縁起物の鯉を描いてくれと言われて描いた大量の鯉の掛け軸があったり、錦市場再興エピソードがあったり京都で過ごした若冲が見えるような話も。
細やかさとダイナミックさ、マニアックさと社会性と不思議な人の描く不思議な絵だからこそ目が離せないのかも知れません。

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by iwanagahime | 2016-11-27 22:46 | びじゅつ


承天閣美術館 生誕300年記念『伊藤若冲展』

若冲![画像]
相国寺承天閣美術館の伊藤若冲展に行きました、釈迦三尊像と動植綵絵を法要の時と同じ配置で展示とか。
動植綵絵はコロタイプ印刷によるレプリカ(本物は宮内庁)ですが、複雑な工程で本物のように印刷する手法で今はレアだそうです。
釈迦三尊像は本などで見るより動植綵絵とセットの方が本来の姿感があるというか、動植綵絵と合わさる事で一つの世界を表現しているように見えました。
柱とかで視界が遮られるのは惜しかったですが、釈迦三尊像の両サイドに鳳凰と孔雀が見えるだけでも雰囲気はかなり違うと思います。
鹿苑寺(金閣で有名)の大書院の障壁画は動植綵絵の極彩色と違って墨で描かれていますが、立体感というか存在感がすごかったです。
また、若冲が参考にしたという絵と比較すると鳳凰という架空の鳥であっても鳥の骨格がちゃんとありそうな感じがわかり、そのちゃんとした骨格が動きそうな雰囲気を出しているように思いました。



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by iwanagahime | 2016-11-12 23:21 | びじゅつ


大妖怪展

大妖怪展[画像]

土偶から妖怪ウォッチまで、という事でしたが土偶と妖怪ウォッチは終盤でした。
やはり初期の妖怪というのは自然現象や古いものに対する恐れだったり、病気の原因を何かの仕業と考えた結果だったりしますが、それがだんだん「そういうもの」として扱われていっているなと思いました。
その扱いも、平安時代あたりは退治される対象だったりしますが、河鍋暁斎が明治時代に描いた絵では西洋文化が入ってきて河童がローマ字を習っていたり。
それが妖怪ウォッチではルックスこそ可愛いながら、「妖怪のせい」と原点に返った感すらありました。

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by iwanagahime | 2016-10-30 22:52 | びじゅつ


びじゅチューン!

たまに問題もあるNHKですが、伝統芸能をまともに放送するのがNHK教育ぐらいだったりする事もあって受信料は払っています。
どちらかというと真面目なイメージのNHK教育ですが、題材は真面目なのにかっとんだ番組もあります。
たびたびネット上で話題にはなっていたのですが、話題になった回の曲があまり自分に合わなかったりして「そんな番組もあるんだー」ぐらいで流していたのが、樹花鳥獣図屏風の事を調べようとすると検索の候補に挙がって来るので見てしまった「樹花鳥獣図屏風事件」がなぜか変に気に入ってしまって過去の動画も見られる公式サイトをチェックしてしまいました。
色々な世界の美術を題材に、クリエイターの井上涼さんがアニメと曲を作って歌っているのですが、唐獅子の巻き毛がバッハやモーツァルトなどの作曲家のようだからと出来た「アイネクライネ唐獅子ムジーク」や、お天気キャスターになったのに自分の美しさしか語らない「ナルキッソス天気予報」、曜変天目茶碗の内側の模様がディスコのようという発想から生まれた「曜変天目ディスコ」など自由すぎるイメージが楽しいです。

気に入ってしまった樹花鳥獣図屏風事件は平和な樹花鳥獣図の世界で事件が起き、象が事件の行方を追うという内容なのですが、そういや犯人は他の鳥と違って正面を向いてるなーと妙に納得する出来と衝撃(笑撃?)のラストが楽しいです。



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by iwanagahime | 2016-10-01 21:21 | びじゅつ


始皇帝と大兵馬俑

兵馬俑[画像]

国立国際美術館の始皇帝と大兵馬俑が10/2までだったので行きました(本当は8月中に行きたかったのですが、暑すぎたり色々あって断念)
大々的に広告しているのは兵馬俑で、もちろんそれも見ごたえがあったのですが、秦が一体を征服して始皇帝になるまでの周辺の文化や始皇帝の宮殿だった場所から出た瓦や階段に使われた模様入りのパーツなど始皇帝の生きた時代を感じさせる出土品が多く展示されていました。
それにより、兵馬俑が表現している人物などの理解も深まりましたね。
身分や役割による服装やポーズの違いや、ベルトのパーツなどは実物はどうなっているのかとか。

また、言語に通貨に度量衡の統一などの功績とその通貨や重さの基準になる錘などの実物もあり、兵馬俑だけでない始皇帝のやりたかった事も見える感じでした。
きっとまだまだ国をまとめるにあたって統一したり手を入れたい部分もあったでしょうし、もう少し長生きしたかったでしょうねえ。
撮影OKのスペースがレプリカを盛大に使った迫力のあるもので、つい撮影してしまいました。

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by iwanagahime | 2016-09-25 22:38 | びじゅつ


立体妖怪図鑑

立体妖怪図鑑[画像]
姫路城北側にある兵庫県立歴史博物館で立体妖怪図鑑を見て来ました。
絵巻や浮世絵に物語の一部分として登場していた妖怪達が、次第に石燕の図鑑的に妖怪を扱った本(長壁姫のページが開いてあるのが姫路らしい)などでキャラクターのように独立していき、双六やカルタの玩具になって行く歴史の流れもわかる構成。
立体物も昔ながらの根付けや人形からリボルテックタケヤまでと幅広く、京極堂シリーズの表紙を飾る荒井良氏の妖怪張子の実物も見られました!
表紙の写真ではなかなかわかりにくい部分もわかり、特に姑獲鳥の上半身部分など女性の皮膚の質感や血管まで細かく作られているだけに鳥の部分との異様さが妖怪感を増しています。
全体的に迫力がありましたが、豆腐小僧など可愛いものもあり和みました。

また、現代の人形作家の手で昔のおばけ屋敷的な井戸の幽霊の絵を再現したり、現代のフィギュアメーカーである海洋堂の妖怪的な縁など妖怪を通じて古い日本と現代の日本の連続性を感じる不思議な空間でもありました。


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by iwanagahime | 2016-08-27 21:40 | びじゅつ


ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞

国芳・国貞展[画像]

8/28までだったので国芳国貞展に行きました、ギャラリーレクチャーがある日だったので詳しい解説も聞けてお得でした。
時代別ではなくテーマ別なので、絵を描いた時期でまとまっている展示とはまた別の視点から見られました。
同じ師匠に習った共通点を感じる絵もあれば、ジャンルすら違うような絵もありでこの二人の絵師の組み合わせならではの面白さもありました。
そして、倹約の時代で絵にも浮世絵にも色々な制限があった事(役者の名前を絵に入れてはいけない、色を少なくするなど)や、それぞれの切り抜け方も面白かったです。
役者の似顔絵が壁に落書きしてあって、それを写した絵であるという事にしたり、名前を入れずともものすごく似てるので大丈夫だったり。
また、色数を少なくする事を逆手に取って藍のグラデーションに紅のワンポイントで花魁を描いたり。
役者絵とは違う武者絵というジャンルで活躍したり、一般人の女性のさりげない仕草を描いたり(歯磨きというか舌の手入れ中の女性の絵が二点ほどあったのですが、当時の萌えみたいなものでしょうか)
国芳の絵の枠からはみ出そうなダイナミックな動きもよし、国貞のビシッと決まった瞬間のスタイリッシュさもよし。
そして役者絵には時代が変わってもファン心理の変わらなさを感じましたし、武者絵や物の怪には今に通じる特撮ヒーロー感がありました。
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by iwanagahime | 2016-07-30 22:00 | びじゅつ

    

本サイト弓戸亜朗私邸では書ききれなかった小さい事を、主:亜朗(iwanagahime)がどこまでも核心に迫らないまま書くブログ、だいたいそんな感じで。
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