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坂東玉三郎 初春特別舞踊公演

松竹座の坂東玉三郎初春特別舞踊公演に行きました、玉三郎さんと壱太郎さんがメインで口上、元禄花見踊と秋の色種はお二人で、そして壱太郎さんの鷺娘と玉三郎さんの傾城で締めくくる形です。
鷺娘は特に最後に倒れて終わる玉三郎さんタイプの鷺娘なので、玉三郎さんのファンが集まる舞踊公演での挑戦はどちらのファンでもある私には注目ポイントでした。

口上ではいつものあんまり滑らかではない玉三郎さんとハキハキした壱太郎さんでしたが、玉三郎さんが壱太郎さんに何を踊りたいのか聞いたらなかなか答えてもらえず、ぎりぎりで鷺娘だと言われた話もあり、また上方歌舞伎の発展を願う壱太郎さんと玉三郎さんの上方の伝統芸能への暖かい言葉がありがたかったです。
元禄花見踊はとにかく華やかで、花見のにぎやかさの中で立役も女形も美しい姿で踊っている中に不動のセンターと次世代のホープ感のある玉三郎さんと壱太郎さんが際立っていて、それぞれ違う良さがありました。
一言にまとめると、浮遊感と躍動感みたいな。
玉三郎さんの紐を使った踊りがまた、身体の一部であるかのように自然に踊りの動きの延長上で紐がくるくる回ったりしているのが幻想的でした。
秋の色種はまた違った風情で、しっとりとした雰囲気からにじみ出る華がやはり元禄花見踊の春ではなく秋の空気で、琴の演奏もただ演奏するのでなく踊りの一部という感じでした。
元禄花見踊にも秋の色種にも共通して、玉三郎さんがシックな色合いの衣装で壱太郎さんが可愛らしい色使いの衣装なのが姉妹感があって、それぞれの美しさと可愛らしさを強調しているのが衣装も舞台の一部という事を感じました。
壱太郎さんの鷺娘は玉三郎さんの幻想と違って鷺に変じた娘に起きた一部始終を見せるようなリアリティーがあり、また違った魅力がありました。
玉三郎さんの傾城は舞踊でありながら吉原の廓の四季を感じ、また傾城が待っている相手の姿も見えるような、それでいてその傾城もある種の理想化された姿というか「夢のような世界」というありふれた言葉があり得ないほどの実感を持つような舞台でした。

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by iwanagahime | 2018-01-20 23:10 | 歌舞伎周辺


京都国立博物館新春特集展示いぬづくし

京都国立博物館は新春恒例の干支ですが、通常展示扱いなので600円でおつり来るのに価格です。
名品ギャラリーはいぬづくしだけでなく、各階で仏像や陶芸、絵画や遺跡からの出土品など様々な文化財が展示されています。
金剛寺の修理完了でお堂に戻った巨大な大日如来のいた部屋には、新しく五智如来像がありました。
また、陶芸の部屋にはさりげなく尾形乾山の色絵氷裂文角皿があり、通常展示でさらっと置いてあるあたり京都国立博物館の奥深さを感じました。
特集展示のいぬづくしも日本の絵だけでなく古代中国の犬を抱く婦人の俑があったり、色々な姿で親しまれて来た犬を見られました(でも十二類絵巻と涅槃図は毎年あるような)
御所文化の展示は衣装や装身具の実物だけでなく、天明の大火で御所が焼失した時にはたまたま蟄居していた公家が記録していた御所の内部の様子が役立ったり、頻繁にあるわけではない儀式は用意するものや采女の装束や人数などあれこれ記録に残していて受け継ぐ事の難しさを実感しました。
また、時代の変化に伴い皇族の衣装の変化もあり、伝えるというのはそのままの形に残すだけではないという事も考えさせられる展示でした。

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by iwanagahime | 2018-01-13 22:45 | びじゅつ


茂山狂言 新春川西公演

今年も茂山狂言の新春公演に行ってきました。
丸石やすしさんのトークは初心者向けながら初心者以外にも面白く、太郎冠者は太郎という名前ではなく一番目の家来というような意味で英語で言うとFirst serventという意味だと良い発音で説明していたり。
みつなかホールでは初めてと言っていた京極夏彦作の狐狗狸噺が見た記憶があったので、パンフレットの上演記録を見たら2012年にやってた件についてはまあまあ。
というのはさておき、めでたい福の神に狂言らしい素袍落に新作かつ犬の登場する狐狗狸噺と新春の幕開けにふさわしいラインナップで良い初笑いになりました。
福の神は狂言らしい大らかさですが、福の神のいう当たり前がなかなか通らない世界だとあんまり笑えないかもとか思ったり。
素襖落は特に七五三さんの酔っぱらい演技が舞台を見てる側には面白く、主目線では腹立つのが納得なバランスが絶妙でした。
この「他人から見たら面白いけど、実際に自分の家来だったり家族だったり部下だったりしたらむかつく」加減というのが太郎冠者らしさなのかも知れません。
狐狗狸噺はこのままさらっと古典に紛れて、いつかは本当に古典になるんだろうなあという感じになじんでましたし、実はさりげなく戌年にあわせてる?というやまいぬでした。

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by iwanagahime | 2018-01-06 23:24 | 見たもの周辺

    

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